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妄想商会(7)~悪夢〈第3話〉~*特殊アイテム

その日の夜も、隆志は瞳の部屋に忍び込んでいた。
いや、昨日あれだけ“魔界の札”の効果が立証されたので、ドアに札を貼り付けた後は、忍び込むと言うよりも我が家に帰ってきたかのように堂々と入っていくことができた。入るとすぐに部屋の電気を全て付けた。これしきのことでは目覚めることがないということは、既に立証済みである。

瞳は今夜も、昨夜と同じようにTシャツ&ショートパンツ姿で寝入っていた。ただ、部屋干ししてある洗濯物の中に、昨夜のピンクのショーツがかかっているあたりに、リアルな時間の経過を感じる。
「瞳さん、今夜も夢の中にやってきたよ。さぁ、起き上がって目をあけてね」
瞳はその声にピクンと反応してゆっくりと目を開け、そして上体を起こしてきた。
「瞳さん、今夜も可愛いね。昨日の夜、瞳さんが僕にお願いしたこと覚えてる?覚えていたら大きな声で言ってみて」
「…隆志君、お願い!また瞳のふしだらな姿を見に来てね!お願いします!…」
「おお、よく覚えていたね。そのお願いを叶えに来たんだよ。嬉しい?」
「ハイッ♪」
「おお、にこやかな返事も覚えてくれていたんだね。さすがは頭のいい瞳さんだね。…さてと、じゃあさっそく昨日と同じようにパンツ一枚の姿になってもらおうかな。いいよね?」
「ハイッ♪」
明るい返事とともに、瞳は手際よくTシャツとショートパンツを脱ぎ取り、紺色の綿生地ショーツ一枚の姿になった。
「今日のパンツはいかにも部屋着って感じのパンツだね~。まぁ、今日の催しには丁度いいかもね。…って言うのはね、今日はちょっと着てもらいたいものがあってさ。とりあえず、いつも学校に行くときのようにメイクをして、ヘアースタイルも軽く整えてもらえるかな?」
「ハイッ♪」
にこやかに返事をして、瞳はリビングのローテーブルの下からメイクセットを取り出し、メイクを開始した。

待つことしばらく…。
瞳の身支度が終了したようである。昨夜は見れなかったが、こうしてメイクと髪型を整えた状態でショーツ一枚の姿…っていうのは、やたらにエロチックであり、もう既に隆志の股間は大きく張り詰めていた。
「やっぱり瞳さんは可愛いなぁ…。さぁ、では着替えてもらうのはこれだよ」
そう言って、隆志が持参したバッグの中から取り出したものは、なんと隆志の通う学校の女子の制服であった。それも新品ではなく、明らかに使い古した感がある代物である。なぜ彼がこんな物を持っているのか…それは彼が今日、新たな“いけないこと”をしでかしたからである。

隆志は今日のこの時の為に、瞳の体型とほぼ同じである同学年の水野有紗の制服を、彼女が水泳部の練習をしている間に部室に忍び込んで、失敬してきてしまったのである。水泳部の部室はプールに隣接してはいるが、構造的にプールから部室内は見えない作りになっている。また、部室の回りも木立が多いため、死角が多い。なので、比較的簡単に忍び込んで失敬することが出来た。
有紗もかなり可愛い方ではあるが、彼女をどうこうできるわけでもなく、目的が瞳のための衣装探し…であったため、服以外のものは残してきた。あれからきっと大騒ぎになり、彼女はジャージか何かで帰るしかなかったであろうが、証拠は何も残してきていないので、隆志を疑うことにはならないだろう。

「さぁ、さっそく着替えてもらえる?」
「ハイッ♪」
瞳は渡された水野有紗の制服を、これまた手際よく身に付け始めた。6年前までは彼女もこうして制服を着ていたんだろうな…そんな感慨を持ちながら、隆志は瞳の着替えシーンを、ビデオカメラに収めていた。濃い赤と茶色のチェックのミニスカートに、白のブラウス、そしてスカートと同じ柄のリボン…ソックスも揃っている。
「やっぱりこれも履き替えてもらおうかな。いいよね?」
そう言って手渡したのは、有紗が日中穿いていた白い綿生地でレースに縁取られたショーツである。かなり使い古した感があり、白だけに股間の汚れも目立っている。なにせ外からも少しだけ黄色くなってるのが確認できるくらいなのだ。その汚い使用済みパンツを瞳に手渡すと、彼女はなんの躊躇いもなく履き替えてしまった。
これで、女子高生・瞳の完成である。
元々少しロリっぽい顔立ちの為、全く違和感がない。制服を脱いでから6年が経過している瞳だが、今時はこれくらい大人びた女子高生がいても、全く不思議ではない。むしろ似合っている。隆志はあらためて瞳に惚れ直すくらいの感動を覚えていた。

「よく似合ってるね~。これは瞳さんが持っている願望を夢の中で見ているんだよね。そう思うでしょ?」
「ハイッ♪」
「自分が働いている学校の女子生徒の…それも使用済み下着まで穿き替えるなんて変態行為をずっとしてみたかったなんて思っているから、こんな夢を見てしまうんだよ。分かった?」
「ハイッ♪」
「でもね、瞳さんが心の奥底に押し込めていた願望は、こんなものじゃないんだよね。それをこれから時間をかけて解き放っていかなきゃ、いずれ自分が壊れてしまうと思っているから、こんな夢を見るんだ。そうでしょ?」
「ハイッ♪」
「じゃあさ、今夜は女子高生・瞳の写真集を撮り集めようね!」
「ハイッ♪」

隆志のデジカメの中には、無邪気でエロチックな瞳の痴態が次々と収められていく。
ベッドの上で大股開いて両膝を抱え込んでいる姿、直立姿勢での真下からの逆さ撮り、自ら汚れたパンツのフロント部の端を引き絞って左右の端から陰毛を覗かせている姿、女子高生らしく可愛げのある恥じらいポーズなどの正統派エロ画像から、雑誌を見ながら思い切り鼻をほじっていたり、柔軟性のある身体を活かして足先を鼻に近づけて足の匂いを嗅いでいる姿などの汚ギャルまがいの姿まで…。瞳は隆志のリクエストに全て快く応じていた。

「じゃあ、瞳さん、その水野有紗のパンツを脱いで、股の汚れの匂いを嗅ぎながら思いっきりオナニーしようよ。これはビデオで撮影するからね。しっかりと自分の教え子の股間の匂いでイキまくるんだよ。いいね?」
「ハイッ♪」
瞳はおもむろにパンツを脱いで、それを裏返し、そして目を閉じて鼻に押し付けながら、ベッドのヘリに寄りかかり両脚を大きく開いて、恥じらいもなくオナニーをし始めた。
「(うわ…瞳さん…ずいぶんと手馴れた手つきじゃないか。なんてエロい…もうこんなに濡れてきてるし…有紗もまさか今日盗まれた下着で瞳さんがオナニーしてるなんて、思いもよらないだろうな…)」
「ハウゥ…アッ…アゥゥン…ンァアァ……アッ、アッ、アウゥゥッ!!…」
どうやらイッてしまったようである。同時に撮影しながら自らの一物をしごいていた隆志も果てていた。
まさか、憧れの瞳さんのAVさながらのオナニー痴態を間近で見ながら射精ができるなど、これまで思いもよらなかった展開に、隆志も異常に興奮していた。

「瞳さん、よく撮れたよ。こんな夢を見るなんて、やっぱり瞳さんは変態だったってことを理解して意識し始めなきゃダメなんじゃないかな。僕は瞳さんの願望を夢の中で具現化する存在だからね。そのうち夢と現実の世界が重なってくる時期がくることを、よ~く感じておかないと自分が苦しくてたまらなくなることも分かっているよね?隆志君と変態生活がしたいし、自分の中の変態欲求も全て開放したい!…そう思っているからこんな夢を見ちゃうんだよ。いいね?」
「ハイッ♪」
「自分の教え子の汚れた服を身にまとって、こんなに楽しく気持ちのいいことができるってことをしっかりと自覚するんだよ。明日から女子生徒の衣服にイタズラしたくなる自分がいるってことをね」
「ハイッ♪」
「では、今日の変態授業はこの辺にしておこうね。また深~い眠りについてね」

瞳を元通りの姿に戻し、少し荒れた部屋も元通りに戻して、隆志は明日の瞳の行動に思いを馳せながら去っていった。


翌朝…。
瞳は気だるい疲労感を抱えたまま目覚めた。
「ンッ…ゥ~ン…ハァ…あー、何だかだるいなぁ…(もう…なんで2日も続けてあんな変態みたいな夢見るのよー。それも水野さんの下着で…あんなこと…それにいつも隆志君に見られ続けてるなんて…でも、なんであんなに感じてたんだろ…私、どうしちゃったの…)」
夢の内容は全て鮮明に思い出すことができる。水野有紗の制服と下着を身にまとって感じまくっていた自分、隆志が自分に伝えたメッセージなど、克明に覚えていた。覚えていただけではない…思い出すと身体の奥が熱くなってくるほどに、その時の快感まで蘇ってくるのだ。

「(私って…もしかして変態!?…っていうか、欲求不満なのかしら…)」
自分の心の中では大胆な発想が出来るものである。そんなことは決して人に公言できる言葉ではないが、二晩も続けて変態行動の夢を見てしまえば、欲求不満を疑ってしまうのも無理はないだろう。
「(朝だけど…ちょっとだけ…)」
そんな心の不満を少しでも解消しておいた方が良いと考えたのか、自らの意思でその行為をするのは久しぶりであったが、瞳は自分で片手をショーツの中に忍ばせて、オナニーに耽っていった。

何とも言えない気だるさを抱えたまま学校に着いた瞳は、廊下の向こう側から水泳部仲間と歩いてくる水野有紗とすれ違った。
「あ、瞳さん、おはようございまーす」
「!!…あ、あら、水野さん達…お、おはよう」
瞳は有紗を見た途端にうろたえた自分を、密かに恥じていた。昨夜の夢の中での出来事が鮮明に脳裏に残っているからである。
昨日制服や下着類を盗まれた当の有紗は、替えの制服を着てきており、昨日のハプニングなどなんのそのというような持ち前の明るさでいつもと変わらぬ生活ぶりである。
「(水野さん…あの制服を私が…あの下着の匂いで私ったら…あんな恥ずかしいことを…)」
瞳は通り過ぎていく有紗の後姿をまじまじと見つめながら、自分の中に複雑な心境の変化が起き始めていることを徐々に自覚していた。
「(…でも…なぜかしら…なんであの興奮をもう一度味わいたいなんて思ってしまうの!?…あぁ、あの制服をもう一度着たい…イヤ…なんでこんなことを思ってしまうの!?)」

妄想商会のシルクが今回隆志のために用意した“魔界の札”には、強力な暗示効果も備わっている。そのため隆志が仕掛けた夢の中での出来事は、徐々に瞳の深層心理の奥底に浸透していき、彼女の本質そのものになっていこうとしているのである。
隆志自身もその強力な暗示効果には後々気付くことになるのであるが、今確実に瞳の中では何かが変わろうとしていた。

昼休み…瞳が保健指導室で自前の弁当を食べ終わった頃、いつものように隆志が現れた。
「瞳さ~ん、いる?」
「!!…(エッ!あ、た、隆志君…)」
瞳は一瞬息を飲み込んでしまい、返事が出来なかった。無意識にも直感的に、隆志を男として…いや、性欲の対象として意識してしまったためである。
「なんだ、いるんじゃない。返事してくれないからいないかと思ったよ」
「ご、ごめんなさいね。まだ口の中に食べ物が入っていたから」
「あ、食事してたんだよね。ごめんなさい」
「う、ううん…大丈夫よ。隆志君は食事終えたの?」
「うん。いつも一人弁当だからね。早いもんだよ」
隆志の方は平然としながらも、明らかに動揺を表に出している瞳の反応を楽しんでいた。何せ、彼は今や瞳の痴態のほとんどを知り尽くしているのだから、それに全く気付かず、自分の中のふしだらな動揺を必死に隠そうとしている瞳の姿に興奮を覚えていた。

「(…やだ、どうしよう…何で隆志君を見るとこんなにドキドキしちゃうのよー…あの夢のせい!?夢の中に隆志君が出てくる前までは何ともなかったのに…私、何考えてるのよぉ…)」
「瞳さん、どうしたの?何か今日は様子が変だよ」
隆志はわざと意地悪な質問を浴びせてみた。
「!!…えっ!?、な、何ともないわよぉ…ちょっと疲れてるのかな…ハハ…(どうしよう…隆志君に夢の中の出来事を実際にしてもらいたいなんて思うなんて…)」
「ふうん、仕事大変そうだもんね。ちょっと肩でも揉んであげるよ」
そういうと、素早く瞳の背に回り肩を揉み始めた。
「ちょっ!ちょっと…い、いいわよ、大丈夫だからっ」
「いいって、いいって。疲れてる時くらい遠慮しちゃダメだよ。いつもこっちが癒されているんだからさ」
そう言って、揉む力を少し強めていく。瞳の方も観念したらしく、首を少し前に倒し、隆志に自分の肩を任せるような状態になっていった。
「(エーン…どうしよう、すごくドキドキするし…やだ…下の方が…熱くなってきちゃってる…)」
隆志には、落ち着いた姿勢を装っていながらも激しさを増していく瞳の心臓の鼓動が、手を介して感じ取れるような感覚を味わっていた。
「(フフ…もう少しだな…)」
瞳の中で何かが変わってきている…確実にそれを感じ取っていたのである。

(悪夢〈第4話)に続く…。)

テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

妄想商会(6)~悪夢〈第2話〉~*特殊アイテム

都内私立高校に2学年として在学している相馬隆志が、同じ学内で保健士として在籍している高松瞳の一人暮らしのマンションに、ロッカー荒らしで入手した部屋の合鍵を使用して夜這いのように侵入してから、まださほど時間は経過していない。しかし当の隆志には、自分が落ち着いてきたのを認識するまで、ずいぶんと長い時間に感じられた。

寝入っている瞳の身体を色々と触診してみて起きないことを確認した後は、昨日妄想商会のシルクから受け取り、今は瞳の部屋の玄関ドアに貼り付けてある“魔界の札”なるものの効果を確認しなくてはならない。
しかし、それにはやはりかなりの勇気がいる。なにせ、その札の効果を試すには、瞳に声を掛けなくてはならないのだ。もし万が一、今の無反応状態が単なるいつもの熟睡であり、声を掛けたことによって普通に目覚めたらどうなってしまうのか…。様々なマイナス方面への可能性が、頭の中を過ぎっていく。退学、警察、変態、家族、新聞…様々なキーワードが連鎖的に浮かび上がる。しかし、ここまで来て何も試さず帰るのも、あまりにも不甲斐ない。

元来小心者の隆志は、リビングと玄関とを仕切るガラス戸の影に隠れるような形で、万が一…のマイナス現象に対して即座に逃げ出す構えを整え喉がカラカラに渇いているのを感じながらも、ゴクリ…と生唾を飲み込んで、そして勇気を振り絞り、
「ひ、瞳さん…き、聞こえますか?聞こえてたら手を上げてください」
何ともお腹に力の入らない声で呼びかけてみた、すると…おもむろに彼女の手が高々と上がった。
用心深い隆志は尚も、しかし今度はやや普通に戻った声で、
「瞳さん…次は片脚も上げてください」
するとやはり横向きで寝ている彼女の片脚が、高々と上がるではないか。

「(これはいける!)」
隆志はこの時点でようやく納得のいく反応を得て、狂喜と興奮が一気に急上昇してくるのを感じていた。
いくら日頃隆志に心を許している瞳であっても、自宅住所も教えていないはずの一生徒が自分の最もプライベーとな空間に、それも熟睡中に侵入してきたのに、平気でリクエストに応えるはずなどないのだから、これは完全にあの札の効果と見ていいのであろう。

隆志は隠れるのを止め、今度は堂々と部屋の明かりまで付けてしまった。さっきまでのモノクロに近い世界が、一気にカラフルな世界になる。瞳の部屋は、全体的にイエロー&オレンジ系の暖色でまとめられており、彼女の温和で明るい性格を表現しているかのようである。そして隆志は寝室横のリビングにあるカウチソファに腰を下ろして、
「瞳さん、起き上がりましょう」
この声に反応した瞳は、寝そべっていた状態からムクリと上半身を起こしてきた。寝ていたのでヘアスタイルが少しボサボサになっており、まだ目も閉じている状態である。
「(いいぞ!いいぞ!)…瞳さん、この声の主…誰だか分かりますか?」
「…隆志…君…」
寝ぼけている時のような力のない声であるが、ハッキリと声の主を認識しているらしい。
「そうですよ。瞳さんは夢の中で、僕の声を聞いているんです。それに、僕のリクエストには夢の中だけど、全部応えてあげなきゃって思っているんですよね?」
コクリ…と瞳が頷いた。
「(ますますいいじゃないか!)…じゃあ、瞳さん。今夜は暑いですから、パンティ一枚の姿になっちゃいましょう」
いきなりダイレクトな要求を出したにもかかわらず、瞳は目を閉じたままTシャツから脱ぎ始めた。
一人暮らしの寝巻き代わりのTシャツ姿である。だから当然ブラジャーなんて窮屈で付けているはずもない。Tシャツを脱いでしまうと、小振りだけど形のいいオッパイが隆志の目に飛び込んできた。
「(おおおおおおっ!…ゴクリ…)」
心の中で声にならない歓喜の雄叫びを上げながら、またしても生唾を飲み込んだ。

瞳はそんな隆志の様子などお構いなしに、さっさとショートパンツも脱いでしまい、ピンクのナイロン生地にレースがあしらわれた可愛らしいショーツ一枚の姿になってしまった。
「(うわぁ…これが…ずっと想像しつづけた瞳さんの裸…)…じゃあ、瞳さん。ここは夢の中の世界だからね。歩き回るのには目を閉じてちゃ危ないから、目を開いてみようか。僕のことも見えるけど、夢の中だからね。気にしなくていいんだよ」
かなり大胆なリクエストである。普通は睡眠時から“目を開く”ことを目覚めるというのだろう。果たして瞳が自分で目を開いたら、それでもまだ夢の中と錯覚できるのであろうか。しかし、今の隆志は、これだけの奇跡を目の当たりにし、その可能性に十分な確信を持っていた。

すると、瞳はすうっと自ら目を開いた。瞬間、隆志と目が合う…しかし、隆志を見ても無反応なのだ。まるで置物の隆志像でも見ているかのように、驚きもしなければ、笑顔になるわけでもない。表情については“目を開けるだけ”としか指示を与えていないので、この反応は正しいということに気付くのに、さほど時間を必要としなかった。

「じゃあ、瞳さん。今日の夢の中でまずすることは、瞳さんの日常の姿を僕がこのビデオで撮影することだよ。監督は僕。僕の言うがままの生活振りをちゃんと演じてね。黙っていてもつまらないから、了解の時には“ハイ”と“にこやかに”返事してね」
「ハイ♪」
「(おお!やっぱり可愛い!)…そうそう、その調子でね。じゃあ、まずはこのソファに腰掛けて、テレビ観ようか。ただし、両脚はだらしなくそして大きく開いたままでね。で、撮影開始してから僕がこの指を立てたら、右手をパンツの中に突っ込んで陰毛の辺りをボリボリ掻き続けるんだよ。で、もう一本立てたら左手の指で、鼻をほじること。しっかりと深くまでほじるんだよ。いい?」
「ハイ♪」
「映画のタイトルは…そうだな“だらしなく不潔な瞳の日常”にしよう。いいタイトルでしょ?」
「ハイ♪」
いよいよ変態的な撮影が始ろうとしていた。しかし、なぜこんなことをするのか…パンツ一枚の瞳の姿を見て、何故その身体に手を付けようとしないのか…この不可解な行動には、隆志なりの作戦があった。
今は、その作戦の緒戦段階である。

ジ~…自慢のデジタルビデオカメラが回り始めて、ファインダーの中にはピンクのパンツ一枚の姿でソファに腰を下ろし、だらしなく脚を開いて投げ出している瞳の姿が収められていく。カメラは色々に角度を変えたり、寄ったり離れたりを繰り返し、瞳の全身の隅々まで映し出している。
数分後、隆志の手の指が一本立てられた。すると、打ち合わせ通りに瞳の右手が動き、パンツの中に無造作に突っ込まれ、ボリボリと陰毛の辺りを掻き毟る音が響き始めた。続いてもう一本の指が立てられると、今度は彼女の左手が動き、人差し指を鼻の穴に深く押し込み、鼻の外からでも指の動きが分かるくらいに動かし始めた。

今、カメラの中には実際にはあり得ないと思われる光景が、次々と収められている。実際の瞳の生活振りを見たことがあるわけではないが、まさかここまでふしだらな行動は、日頃の可憐な瞳からは考えられることではない。ソファにだらしなく座り、澄ました顔でテレビを見ながら、片手で陰毛を掻き毟り、片手で鼻をほじっているのだ。男でもなかなかしないことであろう。

「オッケー!いい画が撮れてるよ。じゃあ、次はお風呂に入ろうか。設定はこうだよ。…………。わかった?」
「ハイ♪」
何やら細かい動作設定や台詞やらを覚え込ませ、撮影場所を風呂場付近に移して、そして再びカメラが回り始めた。最初は脱衣場での脱衣シーンからである。瞳が一人で身に付けていた最後の一枚であるピンクのショーツを脱ぎ始め、
「は~ぁ、今日も疲れたぁ…」
覚えさせられた台詞をしゃべり始め、脱いだショーツを裏返したかと思うと、おもむろに股間部分の裏地を自らの鼻に押し付けて、その匂いを嗅ぎ始めた。
「くっさぁ~い!」
一言言い残し、そのショーツを持ったまま風呂場に入りシャワーからお湯を出すと、カメラの方を向いたまま股間を大きく開いた状態でしゃがみ込んだ。

「(うわぁ…瞳さんのオ○ンコ丸見えだ…なんていやらしい…けっこう毛がぼうぼうじゃないか…)」
股間の一物をビンビンにそそり立たせたまま、隆志の撮影は続く。瞳はそのままの姿勢で股間にシャワーを当て始めたと同時に、持っていたショーツをタオル代わりに、股間をゴシゴシ洗い始めた。
「ふぅ、こうやってパンツで洗うと、洗濯も同時に済んじゃうから楽なのよね♪今は彼氏もいないし、こするのはこのオ○ンコとオケツの穴だけで十分♪後は面倒だからシャワーで流すだけでオッケーだもんね♪」
ずいぶんな長台詞をにこやかにこなしていた。

隆志は満面の笑みである。普段の瞳なら几帳面に片付けられている部屋の状態から見ても、決してこんなだらしないことなどしないだろうし、ましてや可憐でおしとやかな24歳の女性が、“オ○ンコ”やら“オケツの穴”などという卑猥な言葉を日常的に発するはずもない。
しかし、その非現実的な日常が、現実的な日常として映像化されているのだ。もしもこの映像を瞳のことを全く知らない者が見たら、“なんてだらしない女”と認識してしまうだろうと思われるほど、自然に撮れてしまっているのだ。

しかし、隆志は何でこんなことをしているのだろうか…。その意図は、シルクから聞いた解説の中から生まれてきたものである。
“夢の中で行動したり、見たことは全て記憶の中に残っている”…これがヒントである。隆志は何夜かに分けて瞳に変態的且つ淫乱な行動や言動をさせて、夢の中ではなく覚醒している状態の中で、自分の夢を基に、本来ありもしなかった自分の変態性や淫乱性を認識させ、現実世界の中でそれを実現させたいと考えているのだ。なので今日の夢の中での目的では、自分の意外性に驚く…というところまで持っていければいいのである。決して焦らず、慎重且つ確実に瞳を変えてやろう…隆志はそう決めているのだ。

「よ~し!次はお風呂上りにさっきのソファで、裸のまま映画でも見よう。設定は…………。いいね?」
「ハイ♪」
瞳は風呂上りの濡れた身体をよく拭き取ってからリビングのカウチソファに戻り、全裸のままソファに寝転んで、お気に入りのDVDを見始めた。それも、片脚は背もたれの上に乗せられているので、大事な部分丸出しの格好で…である。ここでカメラが回り始めた。
しばらくして…、
「あー、オシッコしたくなっちゃった…いいところなのにぃ…トイレ行くのめんどくさいなぁ…!!…そうだわ、ここでいいや♪」
そう言って、瞳はソファの横に置いてあった背丈の低い観葉植物の大鉢を跨いで、映画の画面から目を離さないようにしながら、軽く腰を落とした…次の瞬間、

シャ~…

大鉢からはみ出さないようにと、少し勢いを抑えられた金色の液体が瞳の股間から放たれ、観葉植物の葉から茎にかけてつたい落ち、土を濡らし、そして底の水受けに溜まり始めた。
「(うわぁ…瞳さんのオシッコ姿!最高!…へぇ…女性のオシッコってこんなところから出るのか…)」
かなりの接写でカメラを構え、画面一杯一杯に瞳の性器を映し出して、隆志は感動すら覚えていた。

「ハイ!♪植物さんにも肥料になるし、これで一石二鳥っと♪」
瞳は設定通りの陽気さで、にこやかに放尿を終えた。さっきまでもそうだが、その全てを隆志監督によって撮影されているという“夢の中の事実”を記憶に刻み込みながら…。

その後も真っ裸のまま携帯で話をしながら、自分の足の指を鼻に近づけて匂いを嗅いでるシーンや、鏡の前で自ら鼻の先端を持ち上げて、ブタ鼻にした状態での鼻毛カットをしているシーンなど、本来の瞳であれば絶対にやるはずもなく、むしろ嫌悪するような日常習慣シーンを次々と収録していった。
「よ~し、瞳さん。今日の撮影はこれで終了するね。ところで今日瞳さんを撮影したのは誰?」
「…隆志君…」
「そうだよね。で、また僕に夢の中に出てきてもらいたいと思ってるんだよね?」
「…ウン…」
「じゃあさ、…………。この台詞を僕がもういいよって言うまで、心を込めてお願いするように復唱しつづけてね。ハイ、どうぞ!」
「…隆志君、お願い!また瞳のふしだらな姿を見に来てね!お願いします…隆志君、お願い!また瞳のふしだらな姿を見に来てね!お願いします…隆志君、お願い!また瞳のふしだらな姿を見に来てね!お願いします………………」
隆志は、この同じ台詞を彼女に20回ほど繰り返させた。その言葉をしっかりと彼女の記憶の中に刻み込んでおくのが目的だからである。


夜が明けて…瞳は不思議な感覚で目覚めた。
「(どうしよぉ…すごい夢見ちゃった…なんで隆志君が私の夢の中に…それもあんな恥ずかしい内容の夢なんて…それに、こんなに全部覚えてる夢なんて…)」
途端に、瞳はまだ身にまとわり付いていたタオルケットを引き剥がした。…ちゃんとTシャツもショートパンツも穿いているし、ショートパンツをめくってみると、昨夜穿いて寝たピンクのショーツもそのままである。次に、恐る恐るソファの横の観葉植物を覗き込んでみた。…特に異常はない。少しほっとしていた。
夢の中では、確かにここで立ったまま股を開いて放尿し、底の水受け皿には黄金色の尿が溜まっていたはずなのである。確かにそれは覚えているのだ。

彼女は知る由もないが、隆志は全ての撮影が終わった後彼女に目を閉じて寝付くように指示を出し、忍び込んだ時のように触っても意識がない状態にさせておいてから、風呂場で濡れたショーツは乾燥機で乾かし、水受け皿に溜まった尿も全て洗い流すなど、夢の中で行った痕跡は全て排除してから立ち去ったのだ。

「(疲れてるのかなぁ…あぁ…それにしても…あんな恥ずかしい仕草ばかりを喜んで隆志君に見せていたなんて…私、何を考えているの!)」
目を瞑り、自分を叱るように首を左右に振る。

瞳が学校に着くと、まるで偶然に校門で隆志と出合った。(隆志が待ち伏せしていたのだが…)
「瞳さ~ん、おはよう!」
「あ、…た、隆志君…お、おはよう…(やだっ!何だか恥ずかしい…)」
「あれ?瞳さん、どうかした?」
「う、ううん…ハハッ、別にどうもしないわよぉ」
「ふうん、何かあったの?」
「う~ん、変な夢見て、ちょっと疲れてただけ…かな」
「変な夢って?怖い夢かなんか?」
瞳はあらためてそう聞かれて、ドキリとした。あまり考えないようにしていたのだが、隆志の質問によって一瞬にして、あの破廉恥極まりない内容の夢が頭の中でフィードバックしてきたのだ。瞳は夢の中で自分の破廉恥行為の全てを見ていた隆志が、現実に今目の前にいるという事実に赤面し、
「う、ううん…仕事の夢よ。だから大丈夫…ごめんね、ちょっと急ぐから…」
そう言って、急ぎ早に立ち去ってしまった。
瞳を見送る隆志の顔には、緒戦勝利の笑みが浮かび上がっていることに、瞳は全く気付いていなかった。

(悪夢〈第3話〉に続く…。)

テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

妄想商会(5)~悪夢〈第1話〉~*特殊アイテム

夏空に広がる夕焼けを背景に背負いながら、都内の私立高校に2学年として通っている相馬隆志は、陰鬱な表情で家路を歩いていた。いや…陰鬱と言うよりは、わき目も振らずに一心に何かを考えているかのような、真剣な表情と言った方が合っているようである。
現に隆志は、今ポケットの中にあるものを握り締め、真剣に考えていた。そのポケットの中で握り締めている物とは、一個の鍵である。彼は、この鍵の使用方法について思い悩んでいるのだ。

その鍵は、隆志が通う学校で保健指導を行っており、彼がずっと以前から思いを寄せている、高松瞳の自宅マンションの鍵なのである。
何故隆志が瞳の自宅マンションの鍵を今持っているのか…。厳密に言えば、これは合鍵である。いけないことではあるが、昨日、隆志はついに職員用のロッカー室に侵入し、瞳のロッカー内に収納されていたバッグの中から自宅の鍵を拝借して、その足ですぐに学校の側の合鍵屋に走ったのである。
一時の衝動と激しい興奮状態の中で、ほぼ我を忘れた行動ではあったが、今確実に彼の手元には、その合鍵が残っていた。その事実を知る者は誰もいない。彼だけが知っている…そして持っている事実である。

隆志は頭の中を駆け巡る、様々な妄想と自己抑制の狭間で思い悩んでいたのだ。この鍵を使えばいつでも憧れの高松先生の部屋に入れる!彼女は一人暮らしだということは知っているし、やろうと思えば、襲うことも出来る!…しかし…それをやるだけの度胸が自分にはあるのか…いや…やった後に起こる騒動に、自分はどう対処すればいいのか…でも…でも…彼女の私生活の中に入り込みたい!…こんな思いが彼の頭を混乱させ、傍目で見れば陰鬱な表情で歩いているように見えていたのである。

しばらくして…ふと気が付くと、隆志は見慣れないそしていつもは絶対に入り込まないような路地に入り込み、一枚の錆び付いたドアの前に立っていた。
何故こんな所に入り込んできたのか、何故このドアの前に立っているのか…それは隆志にも分からないが、自分がこのドアを開けようとしている、そして開けたがっていることに気付いていた。このドアを開ければその先に、自分を満たしてくれる何かがあると確信して…。

ギィ…。錆びた音でそのドアが開く。
隆志はその先の薄暗い部屋の中に入って行った。
「いらっしゃいませ。相馬隆志さん…ですね?お待ちしていました」
黒マントに包まれ、妖しげな笑みを浮かべる男が話し掛けてきた。
「私は妄想商会のシルク…と申します。以後お見知り置きを…」

隆志はこの異様な出で立ちの男の出現に一瞬狼狽したが、
「ここは何なのですか?それに、何で僕のことを知っているんですか?」
黒マントのシルクは尚も妖しげな笑みのまま、隆志をさらに仰天させるような言葉を発した。
「隆志さん、あなた、その合鍵をどうするつもりですか?」
「!?…な、なんでそれを…」
「ああ、驚かせてすみませんね。少し私の話をしましょう。私は魔界と人間界を行き来する商人です。そんな生業をしているので、あなた方が隠したいと思っていることや、考えていることを見透かすくらいのことは、私にとってはごく簡単なことなのですよ」
「ま、魔界!?」
「ええ、あなたがここに何故来れたのか…。それは私が呼んだのです。…というより、あなたの持っている強い歪んだ欲望の念が、あなたのことを私に気付かせた…と言った方が正解でしょうね」
「ゆ、歪んだ欲望…って…」
「そう、あなたの頭の中は、昨日から勉強など手に付かないほど思い悩んでいましたねぇ。私はその念に反応するんですよ。先ほども言いましたが、私は魔界と人間界を往来する、貿易商人です。私はあなたに、あなたの欲望満たすことのできる品物を提供します。その代価は、人間界の通貨では意味がありません。そう…あなたの欲望エネルギーです」
「欲望エネルギー…」隆志は、シルクを凝視したまま、彼の話に聞き入っている。
「そう、あなたがあなたの中で沸沸と煮えたぎっている淫欲な欲望を満たす時、私の手元にあなたから放たれた欲望エネルギーが集まってきます。私は、それを魔界で売り歩く商人なのです。よく売れるんですよ、人間の歪んだ欲望カプセルっていうのは。魔界人にとってのタバコみたいなものですねぇ」

それからしばらく、隆志とシルクの密談が続いた。
その中で、隆志は徐々にシルクの話に妖しげな信憑性と期待を感じ始めたのか、自分の中の歪んだ欲望を、洗いざらい話せたようである。
程なくして、シルクは隆志の思いを汲み取ったかのような頷きを見せて、
「わかりました。では…少しだけ待っていてください」
そう言って更に置くの暗がりへと消えていった。
待つことしばらく…、
「お待たせしました。ではこれをお持ちくださいな」
そう言う彼の手の平には、一枚の札が載せられていた。何やら文字が書かれているようだが、見たことも無い文字で、読み取ることは出来ない。

「これは?」
「これを、深夜彼女が寝入った後に、彼女の玄関のドアに貼り付けてから、その鍵でお入りください。この札がかかっている以上、彼女が目を覚ますことはありません。いえ、ただ眠っているのではなく、夢遊病…っていうのは聞いたことがありますね?そんな状態になります。この札の持ち主…そう、隆志さん、あなたの声だけに反応し、その要求通りに行動するようになります」
「ほ、本当に!?…でも、その後は…ど、どうなるんですか?」
「彼女にとって、全ては夢の中での出来事です。何が起きようと、誰のことも責めることは出来ません。全て自分が勝手に見た夢なのですから。あなたは夢の中で知っている人に酷いことされて、後日その人を責めることができますか?」
「い、いえ…できないです」
「同じことです。彼女は全ての出来事を記憶しているでしょう。しかしそれは夢の記憶なのです。その後の彼女の反応は…そうですねぇ、彼女次第…でしょうねぇ。まぁ、他人が部屋に侵入していたという痕跡さえ残さなければ、彼女は誰のことも疑うことや、責めることはできませんね。あなたが帰るとき、この札を剥がして下さい。この札は、繰り返し何度でも使えますよ。ただし、彼女にだけ…ですけどね」

シルクの店を後にした隆志のポケットには、瞳の家の合鍵と、先ほどの魔界の札がしっかりと納められていた。心なしか、その足どりも先ほどとは打って変わって、軽やかになっているようである。

次の日の昼休み…隆志はいつものように保健指導室に立ち寄っていた。当然ながら、学校専属保健士である高松瞳に会うためである。

隆志が通う学校には、保健室の他に“保健指導室”なるものがあり、そこには専属の保健士が配置され、保健室業務と連携を取りながら、生徒の保健衛生的指導を担当している。
高松瞳は、隆志が入学した年に新卒採用で赴任してきた為、今年で24歳になる。保健士志望という傾向からもイメージできるように、若いながらも包容力に溢れた温和な性格で、女子生徒達からも「ひとみー」と親しみを込めた呼び捨て呼称で呼ばれているくらい、良きお姉さん的存在となっている。
容姿も優しい顔立ちの美形で、美人と言うよりは少しだけロリっぽい顔立ちから、可愛い…という表現の方が似合っている。
学生時代は水泳部に所属し、どうやら部内でもアイドル的存在だったらしい。体型的にはスレンダーというよりはぽっちゃり体型に近い平均的肉付きで、胸も少々小振りではあるが、柔らかそうな形状をしっかりと持ち合わせている。24歳でこの体型だと、きっとおじさま教師達にも可愛がられているだろうと、容易に想像できる。

隆志は昨年の入学当初から、その内向的性格からか周囲のクラスメイト達との交わりを避けるところがあり、当然イジメ対象になるのであろうが、この学内では幸か不幸か陰湿なイジメ…というものに出くわすことがなかった。私立進学校ということから、その辺で少し冷めた人間関係が影響しているからかもしれない。そのかわり、イジメられるというよりは、全く相手にされない…と言った方がよいであろう。
とにかく当時の隆志は孤独であった。(その状況は基本的に今も変わっていないのだが…)
瞳の方も、入りたての新人よろしく、教師陣や職員陣にも気を使う一方の立場だったので、孤独回避の為に何となく保健指導室に入り込んできた隆志と親しくなるのは、必然だったかもしれない。

あれから一年ちょっとが経過し、今では昼休みなどを利用して、気軽に保健指導室に出入りしている隆志なのである。
「瞳さん、いる?」
「あ、隆志君。お昼ご飯ちゃんと食べた?」
「うん、相変わらずの一人飯だけど、おなかいっぱいだよ」
「その相変わらずの内向的な性格がもう少し緩やかになると、学園生活ももっと楽しくなると思うんだけどなぁ…」
「そうだけどさ…、でも瞳さんがいてくれるから、けっこう寂しくないんだよ」
「あらっ、嬉しいこと言ってくれるのね!お礼に、内緒でこのチョコあげるねっ」
こんな気軽な会話だけで、これまでは十分に幸せを感じていた隆志だが、そこはやはり成長期の高校2年生である。抑えきれない性的欲求に苛まれ、日々悶々としたオナニーのオカズに、いつの間にか瞳が登場してくる機会が多くなり、遂には職員用ロッカー侵入…などという暴挙に出てしまったほど、瞳への鬱屈した欲求が高まっていた。

「でもさ、瞳さんも一人暮らしで寂しくないの?」
「ん~…、今は仕事に追われてるしね~。帰ってからだって、保健新聞の原稿書かなきゃならないし…寂しいなんて言ってる場合じゃないのよぉ~」
「大変なんだね。それじゃあ、いつも寝る時間も無いんじゃない?何時くらいに寝てるの?」
気軽な会話の中にも、徐々に隆志の企みへのリサーチが含まれ始めてきている。
「そうだなぁ…。今は夜中の12時くらいになっちゃうかしら。それでも6時には起きて身支度しなきゃならないし…ハァ、寝たりないヮ」
「(よしよし、決行は今夜0時過ぎ…っと)じゃあさ、彼氏にも会う時間ないんじゃない?」
「隆志君…キツイこと聞くわね~。学生時代はいたけどね、この学校に入ってからは出会いなんてないんだもんね~。困っちゃうヮ」
「あっと、変なこと聞いちゃったね。ごめんなさい」
「いいのよ~。お互い寂しい者同士、慰め合いましょっ」
瞳の冗談めいたこの返答に、
「(うんうん、しっかりと僕の慰み者になってくださいね!瞳さんっ!)」
心の中の歪んだ企みを笑顔で隠し、隆志はコクリと頷いてみせた。


その日の夜…。
隆志は11時30分頃に瞳の部屋が望める路地を、一人うろついていた。ここで不審者として通報されでもしたら元も子もないので、その辺りは慎重に間を計りながら、彼女の部屋の明かりが消えるのを待ち望んでいた。もっとも、もっと確実に寝ているだろうと思われる時間に出てくればいい話なのだが、はやる気持ちを抑えきれなかったのである。

瞳のマンションは、隆志の家から自転車で移動可能な距離の駅から、そう遠くない場所にある。ここの住所は、既にロッカー荒らしをした際に入手済みで、パソコンの地図検索でしっかりと特定できていたので、難なく来ることが出来た。一つだけ不安であったマンション入口のセキュリティ体制も、まだ瞳の稼ぎではそこまでしっかりしたマンションには住めないようで、深夜には管理人も不在らしく、普通に入口を通過することができる。ただ、女性の一人暮らしも見越して建てられたようで、一階部分は事務所やらクリニックが入っており、2階以上が住居になっている造りのマンションである。瞳の部屋は、そこの3階の角部屋であった。

やがて…午前0時を少し前にして、瞳の部屋の明かりが消えた。
しかし、さすがにすぐには寝入らないだろうからと、隆志は駅前の漫画喫茶に入り、1時間ほど時間を潰して、午前1時頃に再び瞳のマンションに戻った。そして、今度は急ぎ早に目指す3階まで上がり、角部屋なので間違えることもないであろうが、今一度部屋番号を確認して、大きく一度深呼吸をした。

ポケットから例の“魔界の札”を取り出してみたものの、まだ一度も実験などした訳でもなく、シルクの話を一度は信じたものの、やはりいざとなってみると、かなりの不安が過ぎるのも無理はないであろう。なにせ、もし万が一部屋に侵入した際、瞳がまだ起きていたりしたら一大事である。こんな犯罪的行動を、彼女が許してくれるものだろうか…。もし警察沙汰になったら…そんな様々な不安要素が一気に浮上してきたが、はやり溜まりに溜まった爆発寸前の欲望を押し留めることはできなかった。そうなったらなったときに考えよう…そう腹をくくり、手に握っていた札をドアに貼り付け、合鍵を差し入れて…そして回した。

ガチャリ…。

果たして、鍵の外れる音がハッキリと聞き取れた。
ゴクリ…生唾を飲み込む音までが、やけに耳の奥に響いてくるのを感じながら、そーっとドアを開けると、フワッと女性の部屋特有の甘い香りと表現すればよいのだろうか、とにかく隆志の鼻腔の奥から官能を刺激する芳しい香りが漂ってきた。

隆志は息を殺して部屋の奥へと足を踏み入れていった。
玄関から入って正面のガラス戸を開くとリビングがあり、そのまま部屋つながりで隣がベッドルームになっている間取りであった。リビングに入ると、静まり返った部屋内に、かすかに瞳の可愛らしい寝息が聞こえてきた。
「(よかった…。寝ていた…。)」
隆志は少しだけ胸を撫で下ろすように、気を楽にすることを得た。とりあえずは第一関門突破である。
少し落ち着いた目で寝ている瞳の方を見やると、暗がりなので色ははっきりとしないが、もう夏でもあるので、ショートパンツにTシャツという部屋着姿で、横向きでタオルケットを抱き枕のように脚に挟んで抱き抱えて寝入っている瞳の寝姿があった。

若き多感な年頃の隆志には、憧れの瞳のこの姿だけでも十分に官能的なのだが、勇気を出してそっと彼女に接近していった。
寝ている瞳の側までにじり寄り、そっと寝顔を覗き込む。やはり寝顔も可愛い…真剣にそう思った。リラックスできるプライベートスペースにいるのだから、当然のごとくスッピンなのだが、もともと化粧が濃い方ではない。スッピンでも少しだけまゆ毛が薄くなっているな…と感じる程度で、スッピンが彼女の可愛らしい美貌を損なう要素には決してなっていない。

そっと指先で彼女の頬を突付いてみた。…反応なし。
続いて軽く髪の毛を撫で上げてみた。…反応なし。
さらに勇気を出して、ショートパンツから見えている太ももから、ショートパンツ越しのオシリにかけて撫でてみた。…反応なし。
ちょっと大胆になって、敏感な唇や鼻先の辺りを指先で触ってみた。…反応なし。

ここでようやくに、瞳が完全に寝入っていることが確認できて、隆志もリラックスを感じることが出来た。
後はあの札の効果を試すのみである。
果たして、この爆睡状態はあの札の効果なのか、それともただ単に眠りが深いだけなのか…。

(悪夢〈第2話〉に続く…。)

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妄想商会(4)~バースデープレゼント〈第4話)~*特殊アイテム

玲子を風呂場に残し一人先に上がってきた真一は、誰もいないはずの部屋にシルクが立たずんでいたことに仰天して大声を出しそうになるを、そこは玲子に気付かれないように堪えながら、
「お、おいーっ、何でここにいるんだよっ。っていうか、どうやって入ってきたんだよっ」
「あ、どうもどうも。一応私も魔界と人間界を行き来している者なので、壁をすり抜けることくらい簡単なんですよ」
シルクの方は悪びれる様子もなく、にこやかに返事をしてきた。

「真一さん、どうやら順調に進んでいるようで何よりですよ。あなたの欲望エネルギーも、魔界では結構な値で取引されてますので、私としても嬉しいところです。で、今回の商品は喜んでいただけましたか?」
「あ、ああ。それには感謝してるよ。最高の商品だ」
「それはどうも。あ、今日お邪魔したのはですね、あの商品の後始末の仕方をお話しし忘れていましたので、それをお話ししておこうと思いましてね」
「後始末?」
「ええ。まぁ、真一さんが今後一生彼女とこのままの生活を続けるのであれば、生涯使用も可能で、私としては長期的にあなたの欲望エネルギーが頂けて嬉しい限りですが、そうでない場合もありますでしょう」
「ま、まぁ…な。そんな先のことまでは考えてもいなかったけど」
「もしも彼女とのこの関係を終わらせたい時は、例の箱を再び開けて、もう終わりにすることを念じてください。そうすれば、この関係をリセットできますよ。ただし、彼女がこの部屋にいない時の方がいいですねぇ。彼女が我に帰ったときには、それまでの異常な出来事のことは忘れていますが、その場合尚の事、この部屋にいることが不自然になってきますからね」
「そ、そりゃそうだな」
「そして、その時点で私とあなたとの、今回の提携は終了いたします。この提携に関して、私とあなたがお会いするのもこれが最後かと思います。ただし、あなたの名前は顧客リストに載っておりますので、またいい欲望エネルギーが生まれてきたら、お会いすることもあるかもしれませんね。では、そろそろ彼女も出てくる頃でしょうから。ごきげんよう…」
そう言って、シルクの姿は霧が霧散するように消えていった。

シルクが消えるのとほぼ同時に、玲子が上がってきた。
「あら?ご主人様、まだ裸のままでいらしたのですか?」
「あ、あぁ。熱かったからな。玲子はさっさと制服に着替えるんだぞ」
「はい。かしこまりました」
玲子の返事の仕方は、一流奴隷を目指しているためか慣れと共に急速に進歩してきている。

「そういえば、玲子はまだ食事を取っていないだろう。着替えたら、今日は手っ取り早く冷凍庫のピザを解凍するように。ついでに食事の作法も教えるからな」
「はい。かしこまりました。一生懸命にお作法を身に付けます」
玲子は全身の水気を拭き終えると、素早く用意されていた制服に身を包んだ。ただ…身を包むと言っても、股間に大きな縦切り込みが入った綿の股割れイチゴロリパンツに、飼い犬用の赤い首輪、メイド用の円形フリルエプロン、メイドキャップ…という出で立ちでは、身を包んでいる面積があまりにも小さすぎるのだが…。

玲子の制服姿を見た真一は、昼間のスーツ姿の玲子とのあまりにも大きなギャップに、予想以上の大きな興奮を覚えていた。完全に征服したのだ…この思いがその興奮に強力な拍車をかけている。
玲子はその姿のまま冷凍ピザの解凍作業に入っていた。
キッチンに向かっている玲子を後ろから見ると、イチゴのロリパンしか身に付けていないかのように見える。そして、腰下の棚からお皿を取ろうと屈みこんだ時には、そのパンツが中央から左右に大きく分かれ、代わりに玲子の秘所が顔を出す…。助平文化を受け継いでいる日本男児としては、最もエロチシズムを感じる一瞬かも知れないな…そんな感慨に耽りながら、真一は満足げに彼女の後姿を眺めていた。

「ご主人様、出来上がりました」
玲子はレンジで解凍したピザを皿に載せて、真一が座っているテーブルに運んできた。
「ごくろうさん。玲子、じゃあ俺の隣の席に座りなさい」
「はい。では、失礼致します」
「これから毎食時の作法を教えるから、しっかりと身に付けるんだぞ。いいか、食事は俺の分だけを少し多めに作れ。そしてお前は今のように俺の隣の席に座り、両脚を開いて椅子に乗せ、片手でオ○ンコ、もう片手でオッパイを刺激しながら、オナニーをし続けること。オナニーくらいしたことあるんだろ?」
「…はい…あります…」
「恥ずかしがることはないだろう。最近だってしてたんだろ?」
「…はい…時々…生理前とかに…」
「ははは。日頃あれだけ仕事してりゃ、男とセックスに耽る時間だって出来やしないもんな。だからここでもいつもと同じようにすればいいんだ。簡単だろ?」
「…はい…」
「お前の食事は、俺が口移しで運んでやろう。それも俺の口で咀嚼したやつを…だ。だから飲み込むだけでいいんだよ。どうだ?奴隷としてこんな豪華な待遇はないだろう。ご主人様の口移し食だぞ」
「…あぁ…そんな、なんて勿体無い…」
玲子は本当に幸せを感じているような眼差しで、真一を見つめていた。真一が送り込んだ念には、ご主人様からの気使いには、心の底から喜びを感じる…という設定が組み込まれているので、これは当然の反応と言えよう。

二人の変態的な食事が始った。
玲子は命じられるがままに、目を閉じて胸と密壷を刺激しながらのオナニーに耽っている。その横でピザをかじっている真一は、2回ほど自分の喉に通した後に、3回目に咀嚼したピザをディープキスのように、玲子の口の中へ送り込んでいく。玲子はオナニーの快感に喘ぎながらも、真一の唾液まみれになった噛み砕かれたピザを、少しずつ自分の喉の奥に落としていく…。そんな繰り返し作業がしばらくの間続いていった。
この光景が、これからの"日常風景”となっていくのである。

変態的な食事を終えた後は、真一の疲れた身体を玲子にマッサージさせ、寝る前にもう一回戦を終えてから玲子の魅力的な乳房に顔を埋めるようにして眠りについた。
二人とも、異常なまでの環境の変化にさすがに疲れたようで、昏々と寝入っていた。

翌朝は、さすがに一流奴隷を目指している玲子である。真一よりも先に起きて、朝食の支度をし始めた。
昨日の言い付け通りに、真一の分だけ少し多めに作る食事である。
真一が起きてくると、これも言い付け通りに彼の横に座り何の迷いもなくオナニーを始め、これでご主人様の食卓の準備が整ったことになる。
「おお、玲子、言われなくてもちゃんと用意が出来ているなんて、さすがに一流奴隷だな」
「あぁ…ご主人様…ありがとうございます…ハァァ…アゥゥ…」
これが今の玲子にとっての最高の褒め言葉なのだ。一流企業の一流社員…これが昨日夕方まで玲子が自分のプライドのトップに掲げていたタイトルであったが、今はそれは演技上の姿でしかなく、彼女が自身のプライドのトップに掲げているタイトルは、まさしく“一流奴隷”なのである。

出勤の時間が近づいてきた。
真一も玲子も、それぞれの身支度で忙しく過ごしているが、玲子の着ているものは、前日と全く同じものである。下着も全て…。真一の許可が出るまでは、これを何日も着続けなくてはならないのだが、玲子自身は、それこそが“奴隷たる姿”と認識しているので、何の抵抗も感じていない。それに、今彼女がこの部屋で持っている衣装は、前述した部屋の中での奴隷の制服と、外で演技を演じるためのこの制服の二種類しかないのだ。

「玲子、支度できたか?」
「はい。ご主人様。いつでも出れます」
「よし、じゃあ分かっているな?玄関を出たら、俺たちは演技を演じなくてはならない。できるか?」
「はい。お任せください。しっかり演じます」
「オッケー。じゃあ、行こうか」
お互いの意識確認をした後、二人揃って玄関を出た…。


「柿崎君、遅いわよ!もっと早く歩きなさい」
「はい、長崎部長、すみません!」
二人の“演技”が始った。玲子もそれなりにしっかりと演じれているようであるが、これまで数年にわたって、“それまで”の玲子の叱咤を直に受けてきた真一は、彼女の声音に微妙な違和感が生じているのをしっかりと感じていた。

会社に到着しても、長崎部長と平社員の柿崎が同伴出勤することに、誰も違和感を感じていなかった。昨日少しばかり危惧していた不安は、これで解消されたようである。“二人の同居生活を周囲の者は当たり前のこととして受け入れる”という念は、その効力をしっかりと発揮していたのだ。
真一の隣の席の横田がヒソヒソ声で、
「おい、柿崎。お前、あのインテリ部長との同居生活なんて、大変そうだなぁ。俺には務まらないぜ」
「あ、あぁ。まぁな。それなりにやっていくしかないよ」
横田の発言は、決して冷やかしなどではない。本気の同情の声なのである。

「柿崎君!」
間髪入れずに、玲子の厳しい呼び出しがかかる。
「昨日の交渉の話はどうなったの?まさか伸展無し…なんて報告はしないでしょうね?」
“いつものように”真一の顔など興味も無い…といった態度で、パソコンを見つめながらの手厳しい報告責めを浴びせてきた。
「あ、はい…長崎部長…実は…」
そう言って、真一は玲子の机に身を乗り出すようにして彼女の方に身を寄せて、
「部長、しっかり演技できているじゃないですか…。ランチの後、小会議室で“ご褒美”あげますよ…」
「あ、はいっ…あっ!……そ、そうね。その言葉、覚えておくわ。下がりなさい」
いささかしどろもどろの態で、顔を赤らめて虚勢を張る玲子の姿がそこにあった。

「(フフフ…しっかりと俺の為に演じてくれよ。俺の可愛い下僕奴隷の玲子さん!)」
真一はその征服感に満ち足りた笑顔で、自分の席に戻っていった。

(妄想商会~バースデープレゼント~<完>)

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妄想商会(3)~バースデープレゼント〈第3話〉~*特殊アイテム

老舗旅館の一人娘で国内外双方の一流大学の学歴を持ち、頭脳明晰、容姿端麗、そして女として成熟しつつある年頃の、火の打ち所がないキャリアウーマンである長崎玲子が、今、真っ裸の真一の股間に顔を押し付け、スーツのタイトスカートがまくれ上がり、魅力的な太ももを露出させているのも構わずに膝まづいている光景に、それを見下ろしている真一は、計り知れない興奮と征服感に満たされていた。

「玲子、もういいだろう。離れてそこに手を付いて、その手に額を付けるように伏せるんだ。それが主人の次の指示を待つ格好だ。覚えなさい。いいね?」
「…はい」
玲子は返事とともにきちんと正座をし、指先を揃えて床につけ、そこに額を押し付けるように深々と頭を垂れていった。
昼間の職場では、この上下関係は全く逆なのである。同じ指示が玲子から出されれば、真一がそれに従わなければならない程の権力差が、この男女間には本来あるはずなのである。それが、魔力の力を借りた真一の邪念効果により、このような大逆転世界を作り出しているのだ。

「では、玲子。そのまま聞くんだぞ。これからの主従生活を送るにあたり、少しずつお前を躾ていかなければならないからな。一つ一つのことに、必ず大きな声でハイッと返事をするんだいいね?」
「はいっ!」
床に深々と伏せたままなので、床に反射させたすこしくぐもった声で大きな返事が返ってきた。
「よし。まず、帰宅したら、玄関先で制服を全て脱いで、そこのハンガーに吊るすこと。お前にとって制服とは、今着ている物全てだ。下着も全て。それら全てを制服と呼ぶ。制服は、俺の指示があるまで同じ物を着用し続けること。いいね?」
「はいっ!」
「ただし、今の季節にストッキングはいらないだろうから捨てなさい。生足のままで十分だ。いいね?」
「はいっ!」
「それから、この家での下僕奴隷としての制服に着替えること。いいね?よく見てごらん」
「はいっ!」
大きく素直な返事の後に、玲子は顔を上げて、差し出された“制服”を見た。

そこには、真っ白のフリルが付いたメイドキャップと、同じく揃いの面積の小さい円形エプロン、真っ赤な飼い犬用の首輪、そして白綿生地に真っ赤な小さいイチゴが散りばめられたロリパンが用意されていた。そのロリパンには細工が施されており、フロント恥骨部分からバックの尾骨あたりまでに縦に切り込みが入れてあり、その両縁がほつれないように、器用に縫製処理までされていた。股割れイチゴパンツである。こんなに大きく切り込みが入っていれば、しゃがみ込んだときなどには、下半身の秘所ほとんどが露出されることになるであろう。

玲子のファッションセンスは、ブランド志向の強い大人の魅力に溢れた、洗練されたものである。
こんな卑猥なメイド風や、ロリ系ファッション志向など、微塵も持ち合わせていないのだが、ご主人様からの絶対命令である。逆らうことは許されないし、今の彼女のマインドの中には、真一に対する“否定”という思考は一切排除されているのだ。極論的に、死を申し付ければ彼女は平然とその行動を取るであろう。それほどまでに強い念が、彼女の全てを支配していた。

「確認が済んだら、ほら、さっさと頭を下げろ。…それから、出勤時は一緒に家を出るが、家の外に出た時点から女上司の演技を開始すること。いいね?」
「はいっ!」
「よろしい。じゃあ、さっそく制服を脱いでもらわなきゃね。その後は本来、こっちの制服に着替えるんだが、今日はこのまま風呂に入るからな」
「はい、かしこまりました…」
返事ともに玲子は身を起こして立ち上がり、スーツの上着に手をかけ脱ぎ始めた。

光沢感のある紺色スーツの上着、薄紫色のブラウスを脱ぐと、豪華な金糸の刺繍が施された黒のブラジャーが現れた。真一は、その一連の姿を生唾を飲み込みながら見つめている。この数年間、妄想の中だけで追い求めてきた憧れの女性の全てが、今目の前で暴露されようとしているのだ。
続いて、タイトスカートに手がかかり、ホックとジッパーを外すと、しなやかな脚線美を誇る両脚から、スルリと抜け落ちた。そのまま薄いベージュのストッキングも脱ぎ終えると、上下揃いの金糸刺繍入り黒色ブラ&ショーツのみの姿になった。

この時点で既に真一の一物は大きくそそり立ち、今にも噴火しそうな勢いであるが、そこはグッと堪え、
「玲子、さすがに美しい身体をしているな。少しご褒美をあげよう。さっきのお前のように、俺がお前の体臭を嗅いでやる。滅多に無いことだ。嬉しいだろ?」
「…あ、はい。勿体無いくらいに嬉しい…です」
玲子は思いもかけぬ言葉をかけられ、やや恥じらい気味に答えた。
「じゃあ、両手を頭の後ろで組んで、両足を大きく開いて立ってごらん。そう…そのまま動かないようにじっとしているんだ。いいね?」
そう言うと、真一はブラ&ショーツのみの玲子の身体に抱きつき、首筋、胸元、脇の下と激しくその芳しい体臭を嗅ぎ始めた。脇の下はさすがに一日の活動を終えてきた後である、男とは違った女特有の汗の匂いとともに、薄らと生え始めてきている腋毛の存在が生々しい。

続いてへそ回りから股間へと、まるで吸盤で吸い付いたヒルのように、真一の鼻が降下していく。ショーツに包まれたフロント部分、そこは大きく脚を広げている為に、数本の陰毛が布地を飛び出し、淫靡なロケーションを形成している。そのフロント部の強いアンモニア臭地帯から、さらに脚の間を潜り抜けるように股間の底辺部へと鼻を進めると、強烈な生臭さからアナル周辺部にかけてのやや香ばしい匂いを放つ地帯へと移行していった。
真一は既に我を忘れたような境地に陥り、
「あぁ、玲子…最高だ…あぁ…最高…」
こんな言葉を連呼しながら、足先の匂いまで嗅ぎまくる始末であった。

真一も30歳を間近に控えて、童貞ではない。これまでも数人の女性とも交際してきたし、金で買った女も数知れない。しかし、そこは分相応というか、これほどの上玉の女と交わった経験などない。
古来より田舎者は上淫を好むと言われるが、真一もその類に漏れず、上流階級の女が常に性の対象として望むべき存在であったが、容姿も才覚も並程度の彼では、そんな機会など訪れるわけも無く、これまでの生活を送ってきた。
それが、今日この時から大逆転を果たしているのだ。我を忘れても当然であろう。

真一は玲子の体臭を一通り嗅ぎ終えて、ギンギンに張り詰めた一物を屹立させたまま、
「よし。ご褒美はこれくらいでいいだろう。玲子、嬉しかったか?」
「はい…ご主人さまにご褒美までいただけて、とても幸せです」
「よしよし。そうやって、俺のために尽くしてくれていれば、また色々なご褒美をあげるからな。じゃあ、早く残りのものも脱いでしまいな」
玲子は、いよいよブラのホックに手をかけた。次の瞬間、ハラリと力なくブラが玲子の身体から剥げ落ち、豊満だが、まだ結婚前の女性の張りを残した二つの乳房が顕わになった。乳輪も薄い茶色で面積もさほど大きくなく、その中央に、玲子の凛とした性格を現すかのように、ツンと張った可愛らしい乳首を持っていた。やはり上級の女の持ち物は違うな…真一はあらためてそう思い、玲子の美乳に魅入っている。

続いてショーツに手がかかり、これもなんの躊躇いもなく足首から抜き取ってしまった。
今や全裸となった玲子の下腹部中央には、上品な繁みが広がっている。面積、毛量も適度であり、多分Vゾーンの手入れもさほど必要ないだろうと思わせる、これまた上品な繁みだった。
「ご主人様、この下着類もハンガーにかけておくのですか?」
「そうだよ。それら全てが“制服”だからね。俺が交換の指示を出すまで、同じ制服だよ。大丈夫だろ?」
「はい…奴隷ですから…毎日の交換が許されないことくらい心得ています…」
何と頭のいい女性なのか…置かれた環境に迷いもせず、速やかにその環境に適応させ、最高の立場に持っていこうとする意識の表れであり、この意識が、これまでの数々の成功を導き出してきていたのだろう。奴隷を自覚すれば、最高の奴隷を目指す…まさに“キャリアウーマン”の鏡である。

入浴の作法やベッドでの作法では、真一はこれまで経験してきたソープ嬢や、ファッションヘルス嬢以上の、自分の為だけにカスタマイズされた奉仕が出来るように仕込むことを企んでいた。そのために、昨日行ったシルクの店の帰りに、先程の奴隷服とともに、フカフカの浴室用マットやその他の小物まで買い求めてきているのだ。
「玲子、風呂に入ったらまずこのマットに膝を付いて、さっきの言葉でここをキレイにさせていただくことの喜びを宣言すること。もちろんキレイにするのはお前の口で…だ。お前も処女じゃないんだから、咥えたことくらいあるだろう。いいな?」
そう言って、マットの上に仁王立ちになり、もはや爆発寸前の一物を指差した。
玲子は言われるがままにマットの上に膝をつき、
「はい…では…これからご主人様のチ○ポを私の口で心を込めてキレイにさせていただきます。ご主人様のチ○ポを私の口で清めさせていただくことは、とても光栄なことであり、心から感謝いたします…」
その出来すぎの答えに、真一は感動すら覚えた。

「では、玲子のお手並拝見といこうか。しっかり頼むぞ」
「はい…(ハム…チュバチュバ…レロレロ…)」
「うぉお、これは最高の舌使いだな…上手だぞ、玲子…」
「(チュバチュバ…)ふぁい…ありがとうございます」
女上司からのフェラ奉仕…そんな甘美な言葉の響きにも後押しされて、興奮と快感が一気に真一の脳髄を駆け巡っている。
「うぅぅ…玲子、もう出そうだ…キレイにしてくれてたご褒美を、一気に放出するから、しっかりと飲み下すんだぞ。いいなっ!」
口中で真一の一物を包み込んだまま玲子がコクリと軽いお辞儀で返事を返した。その刹那…。

ドピュッドピュッドピュッ!

これまでの射精経験でも最高レベルの快感に包まれた大量の精液が、一気に玲子の口内に放出され、玲子はそれを器用な舌使いで一物をしごき続けたまま、愛惜しむかのように、ゆっくりとしかし確実に飲み下していった。

「よしよし…さすがの舌使いだったな。上出来だ。では、次は足元から手に石鹸を付けて洗ってもらうか。
俺がマットの上に仰向けになるから、玲子は俺の方にケツを向けた状態で跨ること。ただし、ご主人様の身体の上に腰を下ろすなんていう、失礼なことはするなよ。必ず腰を浮かせて、しっかりと足元から洗いあげてくること。いいな?」
「はい。かしこまりました」
真一がマットの上に寝転ぶと、玲子は言われるがままにその上に跨ってきた。そして、足元から石鹸の付いた手で、オイルマッサージのように撫で洗いを開始した。

真一は頭の後ろに手を回し、手枕で首の角度を変えた。今、真一の目の前には玲子の恥部が包み隠すものなど何も無い状態で、しかも迫力のあるドアップのロケーションで蠢いている。
薄い毛に覆われた茶色のビラビラの間から見え隠れしているピンク色の密壷、そして周りには一切の毛を持たず、たくさんのシワが菊の文様を形成しながら、時折ヒクヒクと収縮を繰り返すアナルも、全てが真一の面前に曝け出されていた。
「(これがあの玲子のマ○コ…あぁ、いやらしい色艶だな、コイツ…あぁ、この穴からあんな綺麗な顔をしている玲子が、毎日ウ○コを出しているのか…)」
真一は様々な感想、妄想に苛まれながら、下から身体を洗い上げていくと同時に徐々に迫り来る女体の恥部を凝視していた。

玲子の手が真一の下腹部あたりに到達した時、彼女の恥部は真一のアゴ先から顔の上へと到達していた。真一の手が、その両尻タブを掴み、同時に彼の舌が玲子の密壷を一気に舐め上げた。
「ひゃぅっ!」
一瞬、玲子が可愛い叫びを上げた。しかし真一の舌はそのまま執拗に密壷からアナルに至る周囲を、執拗に舐め始めている。
「あぁぁ…はうぅ…ご、ご主人…さまぁ…こ、これでは…あはぁぁうぅ…お、お身体を洗えま…せん…」
「ダメダメ、ちゃんと洗ってくれなきゃ。さぁ、手を休めないで」
「はぁう…は、はいぃ…も、申し訳…ござ…いません…あぁぁ…」
既に玲子の密壷は、中から溢れ出してくる大量の密と、真一の唾液とで、グチョグチョの様相を呈している。

下からこみ上げてくる快感を必死で堪えながら、健気に手を動かしつづける玲子。真一は頃合よしと見て、
「じゃあ、今日からの主従生活を祝って、絆固めをしようか。本来なら、たかが奴隷となんかそんなことはしないが、玲子は最高の奴隷になりそうだからな。さぁ、身体をこっちに向けて、自分で僕のチ○ポを自分の中に迎え入れるんだ。言ってる意味分かるね?」
「は、はい…そんな…私なんかに勿体無い…よろしいのですか?」
「いいから言っているんだよ。早く入れてしまいな」
「わかりました…ありがとうございます…私…とても幸せです…」
玲子は身体の向きを変え、股の下で真一の一物を優しく掴み、自分の密壷へあてがってから、そのまま腰を沈めていった。

「ああっ!はぅうぅっ!」
艶かしい喘ぎと共に、真一と玲子の身体は一つになった。
「あぁ…玲子のオ○ンコは最高だね…思っていた通りだ。さぁ、自分で腰を上下させて、その幸福感を全身で表現してごらん」
「あぁっ…はいっ!…ご主人様…私、嬉しいですぅぅっ!…」
その声と同時に、玲子身体全体が激しく上下し始め、快感に酔いしれる彼女の顔が激しく揺れ動いている。
「(ついにこの女を征服したぞ。今までずいぶんとキツク当たってくれた分、しっかりと奉仕してもらうからな…僕だけの変態奴隷として生きる道を、十分に楽しむんだぞ!)」
そんな征服感に、真一も酔いしれていた。
それから様々な体位で玲子の密壷を突きまくり、遂に…
「あぁ、玲子…もういきそうだ。今日は安全日か?」
「あぅぅっ…あっあっ…は、はぃっ…大丈夫だと思います…どうぞ、いえ…どうか中に…はぁうっ…出してください…」
「(あの玲子が自分から中出しを要求するなんて…)よし!じゃあ、いくぞ!それ!」

ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!

フェラに続いて、立て続けの射精にもかかわらず、その勢い止むところ知らずで、大量の精液が玲子の密壷の中に放たれた。
今や玲子の体内は、胃と膣内に真一の夥しい精液を宿し、汚されまくっていた。しかし、彼女にとってはこれが最高に幸せなのである。
しばらくの間二人は抱き合った後、真一は玲子に身体を洗ってから出てくるように伝え、先に風呂から上がってきた。と同時に、心臓が飛び出さんばかりに驚いた。

なんと、そこにあの妄想商会で出会ったシルクが立っていたのである。

(バースデープレゼント〈第4話〉に続く…。)

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妄想商会(2)~バースデープレゼント〈第2話〉~*特殊アイテム

その箱を開けたあと、玲子は裏蓋の鏡で、自分の顔をいくつかの角度から映し眺めて、あっさりと閉じてしまった。特にこれといって何の変化も起きない。
「とても綺麗なアクセサリーケースね。気に入ったわ。どうもありがとう。でも、だからと言って仕事は楽にしないわよ。覚悟してね」
「もちろんです。部長の仕事に対する厳しさは、社内でもオリガミ付きですから」

真一は内心「これで俺のもくろみは果たせるのか…」と不安がりつつも、心のどこかで「これでいいのだ」という思いも湧いてきているのに気付いていた。
なので、その場はそれで切り上げて、夕方の残務処理を終え、まだ仕事を続けている玲子に挨拶を済ませ、いつものように誰も待つ者もいない自宅アパートへと帰っていった。

アパートに戻った真一は、いつものようにシャワーを浴び、帰りがけに買ってきたコンビニ弁当を夕食にして、テレビのどうでもいいバラエティ番組を流しながら、缶チューハイを片手にパソコンに向かい、明日の打ち合わせの資料に目を通していた。
すると…。
コンコン…とドアをノックする音が聞こえた。
一瞬にして真一の鼓動は高まり、わざとその興奮を抑えつけるかのようなゆっくりとした動作で玄関に向かい、そしてドアを開けた。

そこには、なんと長崎玲子が立っていた。
いや、ただ立っているわけではなく、
「ご主人様、ただいま帰りました」
昼間の態度とは打って変わって、信じられないような帰宅の挨拶を発したのだ。
自尊心と向上心が人一倍強い玲子は、例え余興の場でも、こんな従順な言葉など口にはしない。…というか、恐ろしくて誰もそんなことをお願いできない。
それなのに、玲子の方からわざわざ部下のアパートに出向いてきて、そして誰も強要したわけでもなく、依頼したわけでもないのに、数いる手駒の一人にしかすぎない真一に向かって「ご主人様~」などと発するのは、全く持って尋常ではないのだ。なのに、
「遅かったじゃないか、早く入りなさい」
真一はこのことを知っていたかのような振る舞いで、玲子をアパート内に招き入れた。

これこそが、真一が玲子を女性として意識しつづけて、しかし果たすことの叶わない片思いという現実から、いつしかその思いが屈折し“玲子を屈伏させたい”という思いが強くなり、日々夜な夜な玲子をオナニーの対象にしながら思い描いていた妄想なのである。
その思いがシルクに感知され、そして今、それが現実の出来事として、目の前で展開されようとしていた。

真一は昨夜、例の魔界の箱に向かって、長時間かけて思いの限りを念じ込めておいた。
それがこれから一つ一つ実行されようというのだ。玲子が夕方にあの箱を開けた瞬間に、一気にその邪念が彼女の中に流れ込んでいたのである。
真一はそれが流れ込んだことを察知することはできなかったが、不思議と彼女の体内に自分の邪念が宿ったことだけは、感じていた。

その邪念によって、今や玲子は真一の虜にされてしまっている。
真一が玲子に植え付けた邪念…それは、〈出社時以外は、真一の完全なる奴隷になること〉。この一言に尽きた。しかし、その詳細は、既に玲子の中にしっかりと植え付けられるている。これまでの数年間分にも及ぶ、膨大な妄想が、一気に玲子の中に流れ込んでいるのだ。

出社時は厳しい統括部長として振る舞い、それ以外では従順な下僕奴隷として振舞う…頭の回転が速い玲子だからこそ演じられる役どころであろう。頭の鈍い対象者であれば、そのあまりにも違う変化のギャップに、次第に精神が疲れ、何かしらの異常を生じさせることもあるのであろうが、果たして玲子はいかがであろうか。
それもこれも、これからの生活において、全てが試されるのである。

「玲子、今日も外での仕事、ご苦労だったな。それにしても、今日はこっぴどく怒られたよ」
「はい…申し訳ございません…私の役回りではそうしなければならなかったので…」
「いいよ、いいよ。分かっているから。しかし、それは玲子の仮の姿だろ?本当の玲子の姿は、これからの時間の方だよな?俺の従順な奴隷としての生きかたの方が、玲子らしい生き方なんだろ?」
「はい…その通りです。会社での姿は、ご主人様に命じられた役を演じているだけです」

そういうことである。
真一が念じた妄想の、最大のポイントは〈逆転生活〉なのだ。これまでの姿は仮の姿であり、真一に尽くし生きていくことこそが、自分の本当の幸せを導き出す生き方であるということ。こんなことは、妄想世界でしか成し得ない、現実不可能なことだと真一だけではなく、誰もが思うことであるが、それが今、目の前で現実の事象として成立しようとしている…いや、もうここまで言わせれば、成立しているのであろう。

「今までずっと俺のために外で働いてくれて、ありがとう。ようやく一緒に生活していくチャンスができたな。玲子も嬉しいだろ?」
「はい…私もずっと望んでいたことです」
「これからは俺のどんな要求も、直に聞き、そして実行することができるんだ。幸せだろ?」
「もちろんです…どんなにそれを望んでいたことか…」
さすがに頭の回転が速い女である。次々に繰り出される、異常な質問に、即座に自分を適合させ、そして真一の意に添う答えを導き出しているのだ。

「これまで俺の為に溜めた預金はどれくらいになった?」
「はい…銀行口座に約2000万、それといくつかの株式投資をしています」
「さすがに堅実に溜め込んでいたな。立派だ。それと、今まで住んでいたマンションは、玲子の親が買い与えてくれたものだろ?」
「はい、その通りです」
「じゃあ、それも売りに出せば、あの一等地だから、相当な値が付くな。玲子の両親も賛成するよな?」
「はい…ご主人様のご希望ですから、もちろん両親も賛成します」
果たして本当なのだろうか?
真一が込めた邪念の中では、後々面倒なことになるのはご免こうむりたいので、真一と玲子の主従関係が、周囲に当然のこととして容認されている…ということになっている。
両親、友達、社長を含めた会社の人間達等など…その者たちに本当に反映されているのか…これは未だに疑問符がつくが、明日になれば何らかの結果が見られるであろう。

「よしよし、じゃあ、マンションを含めた玲子の全資産は、今後俺が玲子との生活の為に自由に使うからな?いいね?」
「はい…そのために蓄積してきたものですから…これからもご主人様のために、外でしっかりと働いてきます」
「いい心がけだな。でも、外でお金を稼ぐことも大事だが、もっと大事なのは、俺のためだけに生きることだぞ?いいな?」
「はい、もちろんです」
ここまで言わせれば、とりあえず玲子そのものは、完全に陥落したと見ていいであろう。

「じゃあ、早速疲れているだろうけど、風呂の支度してもらおうか。もちろん、一緒に入って、俺のリクエスト通りに身体を洗ってもらうよ、いいね?」
「………はい」
玲子は、少しうつむき加減で、顔を赤らめている。〈貞淑なる下僕奴隷〉そう念じ込んだ通りに役を演じようとしている証だ。会社でのタフな上司の姿はそこにはない。そのギャップが真一の歪んだ性欲に更なる興奮をかき立たせる、強烈な要素になるのである。

真一は、玲子を床の上に正座させ、その目の前で自分の服を脱ぎ始めた。こんなことを会社にいるときにしようものなら、この関係下でも、玲子は容赦なしに真一のほっぺた張り手の一つくらいかまし、社内倫理に則った、しかるべき処置を行うであろう。それが会社内での彼女の演じる役なのだから。

グレーのトランクス一枚の姿になった真一を、正座のまま下からじっと見つめている玲子。本来なら、部下による完全なるセクハラにあたる行為なのだが、今の玲子は、その眼差しの奥で何を思っているのであろうか。
「じゃあ、最後の一枚は、玲子の口で下ろしてもらおうか。ご主人様の命令だからね。できるだろ?」
「…はい、かしこまりました…」
恥じらいながらも、トランクスに顔を近づけ始めた。
「そう、正面の上の方を咥えて、下に引き下ろすんだ」
玲子の顔が下腹部に押し付けられ、その吐息や体温を地肌で感じる。真一はそれだけでイってしまいそうなくらいの興奮に襲われ、一気に一物を屹立させてしまった。その分、引き下ろす方の玲子には、布が引っ掛かる障害が出来てしまったわけで、些か苦労していたが、トランクスの布が屹立した男根の頂点を通過すると、一気に布が下がり、彼女の顔全面に、真一の陰部が押し付けられる格好となった。
帰宅したばかりで、まだスーツ姿のままの女上司が、全裸の部下の下半身に顔を押し付けている構図である。

足首まで落ちたトランクスを、真一は自ら足で剥ぎ取りながら、
「よし。玲子、今お前の目の前で大きく反り返っているものは何か…言ってごらん」
「…はい…ご主人様の…オチン○ンです…」
「おいおい、そんなかわい子振った言い方はよそうよ。はいはい、言い直し」
「…ご主人様の…チ○ポ…です」
「だろ?玲子は今日から、このチ○ポにも忠誠を誓うんだよな?そうだろ?匂い嗅ぎたいのも知ってるんだよ。これから、このチ○ポを前にしたら、今のように正座して、2回お辞儀するんだ。そうしたら、俺が止めるまで、念願の股間の匂いを嗅ぎまくっていいぞ」
「はい!…嬉しいです…」
その言葉を待っていたかのように、これまで以上に大きな返事をして、まるで好きなことを焦らされて待たされていたかのように、急ぎ早に深々と2回のお辞儀を済ますと、玲子は真一の一物に自ら自分の鼻を押し付け、鼻を鳴らして匂いを嗅ぎまくり始めた。まるで犬のように、一物の根本から先端に至るまで…そして後ろに回り、尻の間に鼻を食い込ませ、アナル周辺の匂いまで嗅ぎまくっている。
真一は、日頃自分を実力と権力で押さえつけている女上司の、そんなはしたない行動を上から見下ろして、一人ほくそ笑んでいる。

なぜこんな変態的行動を玲子自らしているのか…この奇行も、真一が妄想の中で抱いていた玲子の姿なのだ。日頃見せない玲子の変態姿、これこそが、歪んだ妄想の果てにたどり着いた、真一の玲子に対するエロチシズムなのである。ただのヌードなどでは満足しきれない程の歪んだ欲情が、これからも次々と哀れな玲子によって、具現化されていくことであろう。

(バースデープレゼント〈第3話〉に続く…)

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妄想商会(1)~バースデープレゼント〈第一話〉~*特殊アイテム

私の名前はシルク。
魔界と人間界を渡り歩く貿易商人だ。
魔界では、人間の欲望エネルギーが嗜好品としてよく売れる。例えるならタバコのような物だな。
だから、私は人間界で魔界の力と人間の欲望エネルギーとを交易する。

この街は人間の欲望が渦巻いている。それが淫欲にまみれているほど質の高いエネルギーが得られる。私はそのエネルギーを小さなカプセルに詰めて、魔界で売り歩く。これが驚くほどの人気で売れるのだ。
この魔界の鏡を見つめれば、近くで淫欲を溜め込んでいる人間の顔が浮かび上がる…。その者にテレパシーで話し掛ける。そう…、この店にご招待するために…。



平凡な28歳の独身サラリーマンの柿崎真一は、とある街の路地裏にある錆び付いたドアの前に立っていた。
なぜこんな所に来たのか…。
昨夜の夢の中で、誰かが確かにここに呼び寄せたのだ。なぜ呼ばれたのか、この先に何があるのかは、明確ではないが、なぜか理解していた。この先に己の欲望を満たしてくれる世界が待っている…と。

ギィ…。錆びた音でそのドアが開く。
真一はその先の薄暗い部屋の中に入って行った。
「いらっしゃいませ。柿崎真一さん…ですね?お待ちしていました」
黒マントに包まれ、妖しげな笑みを浮かべる男が話し掛けてきた。
「私は妄想商会のシルク…と申します。以後お見知り置きを…。なぜあなたがここにきたか…大体分かっていますね?」
真一はゆっくりと、しかししっかりと首を縦に振る。
「私はあなたの淫にまみれた欲望を知っています。その欲望を満たす手助けをしましょう」
「なぜ俺を指名した?見返りはなんだ?」
初めて真一が口を開いた。

「私は魔界と人間界を往来する、貿易商人です。私はあなたに、あなたの欲望満たすことのできる品物を提供します。その代価は、人間界の通貨では意味がありません。そう…あなたの欲望エネルギーです」
「欲望エネルギー!?」
「そう、あなたがあなたの中で沸沸と煮えたぎっている淫欲な欲望を満たす時、私の手元にあなたから放たれた欲望エネルギーが集まってきます。…なぜあなたを指名したのか…それは今のところこの界隈であなたが最も大量の欲望の持ち主だからです。いかがでしょう?断るつもりならここに来ていませんよね?」
シルクと名乗るこの男は、真一の心の内を完全に掌握していた。
真一はここに来ると決めたときから、己の欲望が満たせるなら、答えは「イエス」と、心のどこかで決めていたのだ。なぜか分からないが、こうなることは予感めいた感覚で感じていた。

「本当に俺の望みが叶うのか?」
「ええ、出来る限りお望みに叶う品物を提供しますよ」
シルクは余裕綽々といった物腰で、笑みを浮かべながら答えた。
それからしばらくの間、真一とシルクはヒソヒソと語り合っていた。そして…。

「分かりました。それならご協力できそうですね。少しお待ちを…」
そう言って、シルクは薄暗い部屋のさらに暗い奥へと消えていった。…しばらくして、
「これをお持ちください」
再び真一の前に現れたシルクの手には、小さなしかし煌びやかで豪華なオルゴール箱のような物がのせられていた。
「これは?」
「ハイ、これが今回のあなたの欲望を満たしてくれるアイテムですよ」
「どうやって使う?」
「簡単です。この箱を、先程あなたが仰っていた女性にプレゼントするだけです。これだけ煌びやかですからね、まず喜んで受け取ってくれるでしょう。明日の彼女のバースデープレゼントとして…ですね」
「それだけ?」
「ええ、それだけです。ただし、その前にこの箱を開けて、中の鏡を見つめ、先程の思いを念にして、この箱の中に収めてください。…もう分かりますね?彼女が再びこの箱を開けたとき…すなわちそれがあなたの欲望を叶える幕開けです」

ゴク…。真一は思わず生唾を飲み込んでいた。
それだけ?たったそれだけで、この数年間、心の中で滾らせてきたこの欲望が叶うのか!?
しかし、不思議と真一はこの状況に信頼を寄せていた。多分それはシルクか、もしくは魔界の力なのだろが、今はこの状況に身を委ねていたいと思う。

「わかった。俺がこの品物を受け取るための代価は、俺がその欲望を叶えるだけでいいんだな?」
「その通りです。その瞬間に、この取引は成功します。ただし…」
「ただし?」
「もし万が一、何らかの事情で、このアイテムを用いてもあなたの欲望が満たされなかった場合、私もその損失を補填しなければなりません。その場合の補償は、あなたの生命エネルギーで賄ってもらうことになりますよ…よろしいですか?」
「せ、生命エネルギーって…俺の命ってことか!?」
「そうですね…まぁ、でも、あなたが望んでいることは、このままではまず実現不可能なことです。それをこれだけ簡単に叶えるチャンスを提供する訳ですから…それくらいの価値はありませんかねえ?」

ここでも真一は、拒否する心を失っていた。まるで、悪魔に魂を売り飛ばしたかのように…。
気付くと、先程の錆び付いたドアの前に戻っており、手には例の箱が握られていた。なぜか再びそのドアを開ける気が湧いてこない。
真一は、そのままアパートの誰も待つものなどいない自室へと帰っていった。

次の日…。
会社に出社した真一のカバンの中には、例の箱が、きれいに梱包されて入っていた。
今日は誰の誕生日なのか。その箱をプレゼントする相手は誰なのか…。その答えは、真一の席の右斜め前にあった。

長崎玲子…この女性が真一のターゲットである。
玲子は、真一の所属する課の女性部長だ。
若干32歳で、それも男性社員が多いこの課の中で部長職を任せられる…という点からも、玲子がどれほどのキレ者であるかが窺えるであろう。
慶○大学を卒業後、オック○フォード大学での留学経験を経て、他会社で輝かしい成績を収めた後、鳴り物入りでこの会社に引き抜かれてきた。

実家は地方の老舗旅館を経営して成功を収めており、いわゆるお嬢様…である。
妄想世界でよくイメージされるお嬢様像そのままの、容姿端麗識才兼備の恵まれた遺伝子を持ち、大学時代はチアリーディング部のキャプテンを任されてきたという、非の打ち所の無い女性である。
32歳という、女性としては結婚に焦りを感じ始めるお年頃ではあるが、玲子自身、結婚には全く関心がなく、仕事での成功が自分を輝かせる最高の喜びとしているが、別に男嫌いというわけではなく、本人自身、これまで数人の男性との交際経験もあった。

故に、この若さでの部長就任には、平凡な男性社員たちの間で、“社長の愛人”“取締役連中のホステス”などと様々な噂が飛び交い、常に社内スクープのターゲットになっていた。
当の本人は、そんな噂が当然のごとく耳に入りつつも、全く意に介さず、むしろそんな噂にかまけている格下の男共を見下すかのごとく、正確無比且つ厳しいハードルの仕事を叩きつけてくる。
柿崎真一も、その平凡格下男連中の一人だ。

「柿崎君、ちょっと来てくれる?」
「ハイ、長崎部長」
またか…真一は上げたくない腰の重さを感じながら、玲子のデスクの前に立った。
「先週の先方のインスペクションからの返事…どうだったの?」
「あっ、いえ…その…結果としまして…契約は先送りに…という形に…」
頭が痛い…真一は心の中で唸っていた。玲子はこのことは既に知っているはずである。真一の反省を促す為の質問攻撃なのだろうが、4歳しか違わないそれも女性上司に責め立てられる男の遣る瀬無さなど、玲子には知る由もないであろう。

「この件は、山崎課長に了解を取って、敢えてあなたに任せたことなのよ。ハァ、私の人選ミスだったかしら…」
「あ、いえ…長崎部長、もう一度先方とかけあって、今月中には必ず契約に結びつけます!」
真一はしどろもどろの態で、何とかその場を切り抜けようと必死である。
「わかったわ。でもね、柿崎君、あなた自分で言ったことに責任を持ってね。私を女だと思って甘く見ないように。いいわね?」
「ハイ!わかっております」
これは重々承知のことだ。これまでにも、玲子の采配によって、結果を出せなかった社員の降格や人事異動を数多く目の当たりにしてきている。
何とか生き延びて自分の席に戻った真一は、憂鬱な気分のまま外回り営業へと駆け出した。

一度契約の先延ばしを言い渡された先方会社との、あまり伸展の無い交渉から重い足取りで会社に戻り、自分の席に戻る前に、社内カフェテリアでコーヒーでも飲んでから…と思い立ち寄ってみると、丁度玲子も一人でコーヒーブレイクをとっていた。
今がチャンスとばかりに、真一は玲子に近づき、
「長崎部長、先程は失礼しました。今先方から戻ってきまして、何とか再検討…というところまでこぎ着けました」
得てもいない先方の架空反応を伝えなければならないほど、今日の玲子の態度は厳しいものだった。
これから起こす行動の為には、これくらいのお膳立てがどうしても必要であった。

「あら、頑張ったじゃない。いい結果を期待してるわね」
「ありがとうございます。…それと、長崎部長、今少しだけお時間よろしいですか?」
「ええ、いいわよ。どうしたの?」
「いえ、実は…これをお渡ししようかと…」
そう言いながら、真一はカバンの中から、綺麗に梱包された小さな包みを差し出した。中身は例の箱である。
「あら?何なの?これは」
「あ、いえ…今日は長崎部長のお誕生日ですよね。ですから、その…バースデープレゼントです」
「まぁ、嬉しいわねー。今日あなたにあんなに厳しく当たった私にプレゼントなんて…いいのかしら?」
「先程の件は、完全に私の落度です。部長にお叱りを受けるのは当然のことで、このプレゼントはご機嫌取りという類の気持ちではなく、ただ純粋にバースデープレゼントです」
「そこまで言われると、受け取らないわけいかないわね。ありがとう。開けてもいいかしら?」
「ええ、どうぞ。是非開けてみてください」

玲子は朝の厳しい表情とは打って変わって、穏やかな笑みで包みを開け始めている。こうしたときの玲子は本当に美しいの一言である。カフェテリアのガラス越しに降り注ぐ夕日に照らし出されて、まるで神々しくも見えるような美しさだ。
真一の胸の鼓動は、計測器が振り切れんばかりに高鳴っていた。
この場の緊張、これまでの鬱屈した玲子への思いが、嫌が上にもその鼓動に拍車をかける。
そして…その包みの中から、例の魔界の箱が姿を現した。

「まぁ!すごく綺麗な箱。男性のあなたがよくこんなのを見つけたわね!」
本気の感嘆振りである。真一は、胸の中で“してやったり…”そんな思いを感じていた。
「ええ、まぁ…探すのに苦労したのと、買うときもいささか緊張しました」
わざとらしくはにかみながら真一がそう答える最中、玲子は箱の蓋を空け、そして…蓋の裏の鏡の中の自分と目が合った…。

(バースデープレゼント〈第2話〉に続く…。)

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マイルーム(20)*結界・催眠系

学校からの帰宅途中、いつものように千夏の手綱を引いて歩いていたが、心なしか千夏の様子がおかしい。何か沈んでいるようなのだ。
いつも明るさと無邪気さがウリの“美少女犬”だけに、多少心配になって、
「千夏、元気ないな。どっか体調でも悪いのか?」
「ううん…何でもないョ…」
はやり声にもいつもの張りがない。これはおかしい。
「何でもないようには見えないぞ。自分でもいつもの愛犬らしい元気さが出てないこと、気付いてるだろ?」
「…そんなの知らないっ、だって千夏、愛犬じゃないもん…」
「!?」
一瞬、結界力が失せたかとヒヤリとしたが、そう言った千夏の様子は、以前起きたお寺でのアクシデントの時のような、シリアスめいた雰囲気ではなく、どこか拗ねている様子なのだ。

その瞬間、僕はなるほど…と気付いた。
そういえば最近、千夏のことをあまり可愛がってなかったな…。セックスは綾子さんで満足していたし、ミッシェル先生の陥落策で忙しかったし、家事的なことは美佳さんと接することが多かったし…。
その周りでいつも千夏は、可愛い愛犬らしく振舞おうと、おちゃらけたことを言ったり、はしゃいでみたりしていたっけ。
僕に気があるのか…?いや、違う、千夏は愛犬として飼い主に愛されたいのだ。本来愛犬は、飼い主が愛せば、その数倍のパワーでその愛情を返そうとしてくる。
千夏はまさに、それを演じたいのだ。そういう愛犬でありたいと常に意識してきたが、ここ最近の、飼い主である僕のそっけなさに、どう対応していいか分からず、こんな拗ねた態度をとっているのだろう。

やっぱり可愛い美少女犬だなぁ。
「千夏、今日の夜は久々にいっぱい可愛がってあげるよ」
そう言いながら、千夏の頭をナデナデしてあげると、
「ホント!?やったぁ!!」
無邪気なものである。さっきまでの陰鬱さは、まるで無かったかのように晴れやかな表情になり、足取りも軽く、帰宅の道を急ぐこととなった。

家に着くと、まだミッシェル先生と美佳さんは帰宅していなかった。
庭には、結構立派な飼育小屋が完成しており、今さっき作業を終えたと見られる二人の大工が、綾子さんのお茶のもてなしを受けているところだった。
夕方のケアのために訪れている、飼育係りの住職は、せっせと飼育小屋の中を整えている。

小屋の中は簡素な作りで、入り口を入るとすぐに、住職の腰高くらいの高さで手綱を繋ぐ丸太の梁がかけられている。もちろん、その手綱はミッシェル先生に付けられた鼻輪に繋がっており、この小屋の中では、起きているときも寝ているときも、常にその手綱を通じて梁に繋げられっぱなしの状態になる。
床はリクエスト通りに目の細かい金網製になっており、今後ミッシェル先生がいつも垂れ流すことになるであろうオシッコや、身体を洗う際の水が、金網の下の地面に吸い込まれるようになっている。

この小屋の四方は、これもリクエスト通りに高価な緩衝性プラスチックガラスで囲まれており、小屋の中は完全に丸見え状態になっている。しかし、上部は風通しのために吹き抜けになっているし、天井には換気扇も付いているので、中が灼熱地獄になることはない。冬場はその吹き抜けを閉じ、いくつかの防寒対策をしてあげればよい。

これでミッシェル先生の住環境は整った。
僕は、住職や大工達へ簡単な挨拶を済ませ、学校で思いついたアイデアをノートに記載した。

******************************************
○ミッシェル先生が発する「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「ただいま」「行ってきます」この5種の挨拶言葉は、全て牛の鳴き声「ンモ~」に統一される。周囲はそれで意味を理解する。
○ミッシェル先生は、オシッコの排泄を自制できない。自らも排泄していると認識できず、いつでもどこでも垂れ流しの状態になる。周囲は先生が排泄する液体をオシッコと認識できず、ただ床が濡れているということで処理する。
******************************************

これでよし…っと。
二人が帰ってきたときが楽しみだ。ちょっとした“オマケ”も追記してあるしね。

満を持して待っていると、ようやく美佳さんとミッシェル先生が帰ってきた。
「ただいま帰りました」
いつものおしとやかな美佳さんの声と重なるように、
「ンモ~ッ」
可愛くもくぐもった牛の鳴きマネ声が、玄関先で響き渡った。これには笑えた。予想通り、シナリオ通りの展開なのだが、実際の事象に直面した時の感動はひとしおである。

「おかえり~」
綾子さん、千夏、そして僕の声がほぼ同時に二人を向かえた。
「先生、美佳さん、おかえり。…で、どうだった?」
僕は急ぎ早に問い掛けた。
「ええ、病院とタトゥーショップ、無事終わりました」

そう答える美佳さんの横で、早速疲れる人間様の衣装を脱ぎ捨てて、真っ裸になり、ようやく開放されたとでも言わんばかりの、ほっとした表情で四つん這いに戻ったミッシェル先生を見やると、彼女の鼻の中央には5ミリ弱の穴がしっかりと開けられ、そこに事前に美佳さんに手渡しておいた銀色の鼻輪が、しっかりとはめられていた。
その鼻輪の直径は3センチ程で、目立ってはいるが、筋の通ったキレイな鼻の形を崩さない程度の大きさである。
そして、四つん這い姿の右側のオシリのあたりには、まだ掘り込んだばかりの様子が生々しく分かるが、大きく“飼育アメリカ産牛”とくっきりの黒文字で掘り込まれていた。
これで、僕が細工した尻尾を埋め込めば、予定通り、そして先生の望み通りの牛化が完了することになる。

しかし、その前に…。
先程から庭先でお茶を飲んでいた、二人の大工がこちらを見て、驚きと欲望に満ちた眼差しでミッシェル先生を見つめているのを確認していた僕は、
「先生、お疲れ様。ようやく念願の牛らしくなれたね。ほら、あそこで大工さん達も惚れ惚れした目で見ているよ」
「ありがとう。すごく疲れたわ。あの大工さん達が私の住む小屋を作ってくれたの?」
「そうだよ。ほら、近くにいってお礼してこなきゃ」
「そうね、じゃあちょっとご挨拶してくるわ」
そう言って、まだたどたどしい四つ足歩行で、既に溜まったミルクでタプタプになっているおっぱいを揺らしながら、大工たちの待つ庭へと下りていった。

(21)に続く…。

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マイルーム(19)*結界・催眠系

綾子さんと美佳さんに見送られ、一人&一匹&一頭は学校へと向かった。
しかし、この内の一頭…すなわちアメリカ産牛のミッシェル先生は、学校業務に関する外出では、人間を演じなければならないことになっているので、今は二人&一匹という構図になっている。
ただ、ミッシェル先生本人としては、本当はずっと牛でいたいのだが、家畜の務め…という義務感から、面倒で疲れる人間の役を演じている訳で、内面は牛のままなのである。

「先生、どう?2足歩行になって人間を演じるのは?」
「嫌に決まってるじゃない。私は家畜らしく牛のままでいたいのに…仕方ないけどね」
ほらね。
自分から家畜に戻りたいなんて言わせてる僕は、かなり罪な奴なのだろうが、まぁ、今の先生は、そう思っていた方が幸せなわけで…。嫌なことを嫌々強要するよりかは断然救いがあるか。
「千夏ちゃんはいいわね。ハァ…家畜とペットの差って、こういうところで感じるものなのよね…」
「へへへ…千夏はらくちんだよぉ。ずっと四つん這いでいいんだもん!」
僕に首輪に繋がった手綱を持たれて、四足歩行で平行している千夏が、お気楽な返事を返している。
「じゃあ、先生、家畜やめますか?」
僕は敢えて冷たい物言いで、先生の反応を刺激してみた。
「バカ言わないで…私は自分から家畜であることをプライドにしてるんだから」
さすがに向上心豊な、自意識過剰欧米人である。
こうと決めたら、自分に都合のいいように物事を運ばないと、気が済まなくなっているようだ。
先生、それって、こちらにとってはものすごい都合のいいことなんですよー。なにせ自分からグイグイ変態の道を突き進んで行ってくれるんだから。

こんな普通のやりとりをしていても、先生は昨日と同じ未洗濯の2日目のパンツ一枚の姿にパンプス&ショルダーバックという、ものすごい格好で、おまけに腸内洗浄後にあらためてアナルプラグを差し込まれたままだし、千夏も負けじと全裸に赤い首輪、地面につく手、膝、足には、それぞれ厚手の手袋、バレーボーツ用の膝当て、スニーカー、そしてアナルには尻尾付きプラグ…といった出で立ちなのだ。

途中、我が家のすぐ近くの空き地で、千夏のいつもの排泄を済まさせる。
朝は必ず大きい方も済まさせる。学校でもよおされて、教室の後ろの砂箱(ここが学校内での千夏の唯一のトイレである)で大きい方をされたら、いくらクラスの人気者のペット犬であっても、迷惑この上ない異臭を撒き散らすことになるからだ。

しかし、毎朝毎夕の自然な行為ながら、今もってこの行為だけは苦手な千夏である。
この行為だけは羞恥心を解いていないので、当然の反応だろう。
毎回、見られることに対する怯え、排泄への羞恥、ペットとして当然の行為という様々な意識との葛藤の中で済まさなければならないのだ。
少し可哀想ではあるが、そんなときの千夏が、たまらなく愛しく思えるので、このままの設定でいくつもりである。

学校に着いてからも、パンツ一枚のミッシェル先生の姿は異彩を放っていたが、周囲は全く気にしていない。いつも通りの朝の挨拶風景なのだが、外見も内面も先生だけが大きく変化してしまったのだ。
「先生、人間の挨拶は大変だね。きっとそのうち楽になるよ」
「!?…こんなのいくらやっても楽にならないわよ」
僕はこのとき、先生だけの挨拶を思いついていた。牛ならば牛らしく挨拶させてあげれば、言葉数も少なくて済むだろう。帰ったら、さっそくノート内容を更新してあげよう。
このとき思いついたことは、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の全てを「ンモォ~」の鳴き声にしてあげればいいのだ。そうすれば、疲れる使い分けをしなくてもいいし、言葉数も少なくて済む。
明日の今ごろは、学校のあちらこちらで、ミッシェル先生の「ンモォ~」が響き渡ることだろう。

今日は、2時限目に先生の授業があった。
教壇に立つ金髪美人のパンツ一枚ほぼヌード姿を、股間を膨らませて見ていたのは、きっと僕だけだったであろう。先生モノのAVはよく売れるというが、こうやってリアルに目の当たりにすると、知的でまじめな立場の女性がこんなにもエロい姿で、それも当たり前のように振舞っていると、さすがにエロい。

授業が終わると、先生はトイレに用足しに向かった。
アナルは無感無痛及び、栓もされ自発排泄が全面的に出来ない(いや、する気も無い)のだが、小用は別である。
それにしても、家畜のくせに人間様のトイレをいくら演じているとはいえ、使用させつづけるのもどうかな。うーん…。
そうか!“出物腫れ物時処選ばず”という言葉通り、実際の家畜牛は、牧場内で処構わず垂れ流しているわけで、ミッシェル先生もその類に漏れないようにしてあげよう。すなわち、小用は授業中であろうが、職員室にいようが、“したくなったら出す”…これに限るな。
匂いも周囲には気が付かないように設定してあげればいいことだし。どうせ明日には尻尾も生やしているだろうから、パンツも穿けないからね。教壇上で英語の解説をしながら、オシッコを垂れ流している先生、これに決めた。
やはり、実際の状況を見ていくと、色んなアイデアが出てくるな。

3時限目が終わった時、ミッシェル先生がやってきて、
「康介君、ランチの時間、人目のつかないところでちょっと手伝って欲しいの」
「何を?」
「人間の姿でずっと我慢してたけど、ランチまで器用にお箸とかフォークとか使って食べてたら参っちゃうわ。だから、そこだけいつもの姿に戻りたいの…ね、お願い」
ちょっと先生、お箸やフォークを器用に使って食べるのが、人間の“いつもの姿”なんだけどなぁ。
まぁ、本人、自分が人間じゃないと信じ込んでいるからね。
「仕方ないなぁ、せっかく千夏や仲間と食べようとしていたけど…分かったよ。じゃあ、体育準備室で待ってて。その代わり、先生が食べている間、アナル使わせてもらうよ。いいよね?」
「そんなの、どうぞご自由に」

千夏達に適当に理由言って、僕だけ抜け出し体育準備室に向かうと、中でミッシェル先生が既に四つ足になって待機していた。
「あらら、先生、我慢できなかったんだ」
「ハァ、2本足で立ってるの大変なんだから。アァ…こうしていると落ち着くわぁ」
本当にリラックスしている様子である。
僕は、先生のバッグから美佳さんの作ってくれた弁当を取り出し、用意してきたトレイを床に起き、せっかくきれいに盛り付けられている弁当を、無造作にそのトレイの上に撒き散らした。
その弁当に顔ごと突っ込んでムシャムシャ食べ始める金髪美女。きっと、先生の脳裏には、牧場で地面に鼻を押し付けんばかりに頭を垂れて草を食み続けている、牛の姿があるのだろう。
すなわちそれが自分のあるべき姿だと誤認し、そのイメージ通りに行動しているのだ。

徐々にお乳が溜まり始めて、膨らみを増してきているオッパイをタプタプ揺らしながら…。

その姿に、変態の僕のチ○ポはムクムクと反応し始めたので、
「先生、じゃあオナニー用にアナル借りるからね」
「(ムシャムシャ…)えぇ、どうぞ」
オシリを高々と上げた先生の後ろに回ると、やや乱暴に白のナイロンパンツをズリ下ろした。目の前には真っ黒のアナルプラグが、家畜のオナホールを塞いでいた。
朝あれだけ勢いよくキレイにしたから、まだ汚れてはいないだろう。僕は、スポンッと音がしそうなくらいの勢いで、プラグを一気に引き抜いたが、先生は全く動じずに食べつづけている。

「先生、いくらなんでも、このままじゃ滑り悪くて使えないよ。オナニー用の穴を持つものの義務として、このチ○ポを家畜のヨダレでベトベトにしてくれるのは、当然だよね?」
「もう…せっかく食事してるのに、いいわ、早くこっちに来て」
僕が先生の顔にチ○ポを近づけると、先生は面倒そうにそれを口に含み、予め口の中で溜めておいた唾液を、舌を器用に使ってチ○ポに絡ませていく。これがまた格別に気持ちがいいのだが、
「はい、これでいいでしょ」
そう言って、早々に切り上げられてしまった。まぁ、仕方ない。
乾かないうちに、アナルに挿入しようとすると、
「(ムシャムシャ…)ねぇ、康介君、私…できたらもう一つの穴のほうに入れて欲しいんだけど…」
おいおい、いきなりセックスのお誘いかよ。
まぁ、そう設定したのは僕だけどね。“常に発情している”って。
でも、先生のオ○ンコの味はもう知っちゃってるし、綾子さんとの最高のマッチングを体験している僕には、イマイチの味だったから、
「ダメだよ。俺は今日はアナルを使いたいんだから。後で住職におねだりしな」
「もう…いじわるなんだから…(ムシャムシャ…)」
色気なく食べつづけてるくせに、よく言うよ。

そうこう言いながら先生のアナルは、すんなり僕の一物を迎え入れた。
おぅっ…これはなかなか…先生の持ち物は、オ○ンコよりもこっちの方が味がいいや。はぁぁ、少し緩くなった締まり感覚が、丁度いい圧力で僕の一物を包んでくれ、摩擦を加える度に気持ちよさが増してくるので、ついつい腰の動きを激しくしてしまったら、
「ちょっ、ちょっと!康介君、食べられないじゃない!」
怒られた…。この辺は相手が先生だからね、この高圧的態度も仕方ないか。
でも、気持ちいいものは気持ちがいい。そろそろ限界か…。うっ!もうダメだ!

ドピュッドピュッ!ドピュッ!

先生の直腸内に、大量の白濁液が注ぎ込まれた。
一物を引き抜くと、それが溢れ出してくる前にプラグを押し込んだ。これで先生の直腸内に、明日の朝まで僕の精液は滞留することになる。

そんな昼休みを終え、ミッシェル先生は簡単な一通りの事務作業を終え、ここで上がりの時間となった。
外ではペニスバンドのみを身に付けた、ミッシェル先生同様のほぼ全裸姿の美佳さんが迎えに来ており、二人で連れ立って、いよいよこれから家畜としての外観を整えに行くのだ。
「じゃあ、美佳さん、予定通りよろしくね。先生もちょっと痛いだろうけど、頑張ってね」
「かしこまりました」
「ああ、これでやっと家畜らしくなれると思うと、痛いのなんかへっちゃらだわ」
二人を見送って、僕は午後の授業が待つ教室へと足を向けた。

僕と千夏が帰宅する頃には、二人とも帰ってきているかな…。どんな姿になっているか楽しみである。

(20)に続く…。

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