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マイルーム(11)*結界・催眠系

康介の家から例のお寺までは、普通に歩いて約20分ほどの距離だが、まだ四つ足歩行がおぼつかない千夏を引き連れながらのペースでは、その倍はかかりそうである。
「千夏、ほら頑張れ。ウチの愛犬は散歩が大好きなんだろ?そうだよね?」
千夏は少し息を乱しながら、
「(ハァハァ)…うん、頑張るね」
と健気に答えてくれる。

四つん這いの千夏を先に歩かせて後ろから彼女を眺めると、非常にエロチックだ。
膝をついて歩くので、股関節から大きく大腿部を使わなければならず、そのたびにお尻をブリブリ振るようになる。
その横振りに合わせて、両臀部の間から生えている黒い皮製の尻尾がスイングし、時々そのさらに奥にある黒々とした毛饅頭が顔を覗かせるのである。

途中で近所のおばさんに会った。
「あら、康介君、千夏ちゃんのお散歩?」
「うん、今日はちょっと散歩コースを変えてるんですよ」
「そうなの、毎日大変ね~」
そのおばさんは、そう言いながら千夏を見下ろして、
「千夏ちゃんも、ちゃんとお世話してもらっていいわねー」
「うんっ、だからちゃんと“愛犬”になれるよう頑張らなきゃっ」
と、千夏も摩訶不思議な返事をしている。

この二人の誤認振りは僕のエロティシズムを猛烈に刺激してくれる。
千夏自身も今や人間としての生活様式よりも、犬としての生活様式を優先させようと自ら励んでいるのだ。
これがSMなどの世界であれば、相手の羞恥心を最大限に煽り立てることに重きを置かれるのだろうが、僕は千夏にそれを求めない。
彼女を僕の都合がいいように犬化させたいのだ。

あくまでも犬として日々を陽気に振舞い、こちらの欲求に応えることに最大の喜びを感じ、そして飼い主に甘え懐く…そんなどこにでもいる愛犬にしたいのである。
まさに、千夏でありながら“人間の言葉を話す大型犬”と言ったところであろうか…。

そんなこんなで歩き続け、間もなく目的のお寺に到着するが、果たしてあの和尚はこの異常な事態を他の人と同じように“普通”として受け入れるのだろうか…。

目的のその寺は「明光寺」といい、その歴史は興味が無かったので詳しくは知らないが、かなり古いらしい。
戦国の世からあったとするならば、相当の古刹だ。
その古き重き歴史よろしく、かなり広大な敷地の周りを侘びた土色の土壁が取り囲み、門構えも立派である。
禅寺でもあり、今でも20名ほどの修行中の僧がいて、この寺の中の寄宿舎で共同生活をしているのだ。
また、寄宿舎とは少しはなれた裏庭の一角に住職家族の住む母屋もあり、そこにアメリカから来たミッシェル先生もホームステイしているのだ。

そう、僕がここまで足を伸ばした目的は二つある。
住職にこの人犬・千夏を見せることで彼の反応を観察することが一つ。
そしてもう一つは、住職とミッシェル先生に適当な用件をでっちあげて、僕の家(旧マイルーム)まで来させることである。

明光寺の門前に近づくと、通りの反対側からちょうどミッシェル先生が歩いてくるところだった。
僕らは門前で彼女を待つ形になり、
「ミッシェル先生、こんにちは!」
「アラ…エ~っと、確か康介くんと千夏さん…ダッタッケ?」
流暢に日本語を操るが、やはりまだイントネーションが少しずれているようだが、僕や千夏の名前を覚えてくれていたのは嬉しい。
まぁ確かに今、僕は校内でもちょっとした有名人だからね。
いじめられっこから、短期間にメキメキと“ツワモノ”の頭角を現し始めているのだから。
それに、千夏は一年生や三年生の間からも噂に上るくらい目立つ美少女だし。

しかし彼女はその僕達を前にしても、一応笑顔を見せているがどことなくツンとしたよそよそしさを漂わしている。
元々そういう女性なのだ。

ミッシェル先生は1年程前に語学留学という形で来日し、その訓練も兼ねて僕の通う高校で英語講師を務めている。
先月24歳になったばかりの、ショートソバージュヘアの似合うハッキリした顔立ちの美形アメリカン女性であり、体型もいわゆるグラマー体型で、日本人女性にはないボリューム感の持ち主である。
その豊満なオッパイに憧れている男子生徒はかなりの数にのぼるだろう。
生徒たちだけでなく、男性教員の中にも絶対に隠れファンはいるはずである。
それほど男性本能をくすぐる身体なのだ。

0019

しかし内面は今僕の目の前で見せている通り少し冷めているところがあり、授業はしっかりこなすが、それ以外では学生との関わりをあまり持ちたがらない雰囲気がある。
多分教師向きの体質ではないのだろうが、自分の語学習得の為の手段と生活の糧を得ることを両立させることができる…という利己的な都合で講師を務めているのだろう。
まさにアメリカ人的な思考であるのかもしれない。

そして、年上の教員達とは教わるべきものが多いのか人懐っこい態度を見せるが、学生に対しては明らかにガキ扱いで、何となく見下されているような感じさえ受けるのである。
それは僕だけでなく多くの学生達が感じているところで、彼女の美顔を含む肉体が僕らの性的欲求の中に受け入れられても、彼女の内面的な部分が受け入れられない要因でもある。
平たく言えば“傲慢でつきあい辛い”のだ。

僕に力を与えてくれている領主達め…ずいぶんと僕の嗜好が分かってきているじゃないか…。
そう、綾子さんを手に入れてから、僕はこの傲慢外人を妄想の中で意識するようになっていた。
もちろんその妄想の中身は、彼女を屈伏させるストーリーばかりなのだが…。

日本文化と日本語に興味はあるが、年下のガキ共には興味なし…校内ですれ違ったりしても、こちらから挨拶しない限りはスタスタと歩き去ってしまうかのような傲慢さを併せ持つ彼女には、やはりとことん可愛らしくなってもらわなくちゃね。
僕は日本人だのアメリカ人だので偏見を持つつもりはないけど、若年日本男児に媚を売るアメリカ女性になってもらいたいものである。

そんな僕の思いをよそに、目の前のミッシェル先生は“呼び止めておいて何なのよ”と言わんばかりの煩わしそうな作り笑いを装っている。
そんなミッシェル先生に四つん這いの人犬・千夏がおもむろに近づき、彼女の股間に鼻を押し付け始めた。
千夏のお決まりのご挨拶である。
犬としての当然の仕草ではあるが、ミッシェル先生は驚いて、
「キャッ!何なノヨ、千夏ちゃん、仕方のないワンちゃんネ」
そんな彼女に千夏は股間前面に鼻を押し付けながら、
「(クンクン…)…先生、これも犬の習性だもん!」
平然と嗅ぎ続けている。

千夏の鼻はミッシェル先生の股間のフロント部分から、彼女の横を通り抜けてバックに向かい、
ピチピチジーパンのヒップの割れ目に押し付けられている。
どうやら千夏の大好きな、芳しい女性器の匂いがするのだろう。

そんな千夏の行為に困惑しながら、
「エ、エエ…そうヨネ…。でもチョット先を急ぐカラ、お鼻を離してくレル?」
言いながらオシリに手を回し、千夏の顔を押し戻そうとしている。
千夏はどうやらその手を舐め始めているようだ。
いいぞいいぞ、自分の中で犬の性質をイメージして、それに忠実に反応しようとしているらしい。

千夏のその行為に内心ほくそ笑みながら、
「あ、すみませんね。実は、先生とここの住職に、とても大切なお願いがあって伺ったんですよ。住職さんはいますか?」
「ウーン…どうカナ…ワタシも今戻ったカラ、わからないケド、お寺の中覗いてみタラ?」
「そうですね、ではちょっと覗かせてもらいますね。ほら、千夏、行くぞ」

そう言って、千夏を引いて寺の門をくぐった途端、
「(??…!?…!!)…き、きゃーっ!!」
千夏が突然大声を出して、四つん這いだった裸体の胸を両手で包み込み、正座の形で上体を前のめりに倒しながら、
「やーっ!見ないでっ!…なんで私こんな格好なのよーっ!やーっ!!」
僕はあまりの衝撃に思わず狼狽した。
この反応は、明らかに千夏が正常に戻っている証だ。
門の外では、後ろから付いてくるはずだったミッシェル先生が不思議そうな顔をしている。

千夏の叫び声に驚いて、近くいた修行僧達が駆け寄ってきた。
まずい…非常にまずい…。
僕は目の前が真っ暗になっている。
この現状を彼らやミッシェ先生に見られてしまっている。
これで僕の人生も大変なことになってしまうのだろうか…。

とにかく完全に冷静な判断能力を欠き、今だ呆然とするしかない僕を千夏の次の言葉が追い討ちをかける。
「やーっ!!来ないでーっ!!なんで康介がここにいるのよーっ!!」
そう言って、千夏は身を屈め両手で胸を隠したまま、小走りに門の外へ走り去ってしまった。

終わりである。
今まで僕のしてきたことが全て白日のもとに曝け出され、僕は塀の中で路頭に迷う人生を送るしかないだろう…。
そんな半ば諦めの境地で、千夏が走り去った門の方を振り向いた。
「…!?」

なんと、門のすぐ外で千夏がさっきまでの状態のままの四つん這い姿勢でいるのである。
それも、ミッシェル先生にじゃれついて、頭まで撫でてもらっている。
走り寄ってきた僧たちも「なんだ、犬の鳴き声か…やたら大きな鳴き声でびっくりしたよ…」
などと言って、走ってきた道を引き返そうとしている。

そうか…!。
僕は、一瞬でこの事態を理解した。
この寺の敷地の中では、あの領主達の力はその効力を無くすのだ。
寺にさえ入らなければ、寺の中から外を見ようともそれがどんな異常な事態でも普通に映るようだ。
あぶない、あぶない…。

僕は千夏に走りより、彼女の首輪を短く持って、勝手に敷地内に入らないようにしながら、
「千夏、急に大きな声を出して、どうかしたの?」
と、まだ動揺が収まりきっていない自分自身を抑えつけながら、わざとらしく声をかけると、
「…うーん…よく覚えていないんだけど、何だか急に悲しくなっちゃったような…かな?」

どうやら領主達の結界パワーと、お寺の結界パワーとの狭間で千夏の脳も混乱を来たしているようだが、お寺の外では領主達の結界パワーの方が上回っているようで、僕の方に有利に脳内操作が行われているみたいだ。

僕は少し慌てた素振りでミッシェル先生に対し、
「先生、ごめんなさい。千夏の犬としての感性がどんどんと強くなっているみたいで、自分が嫌いなところに無理やり入れられると、今みたいに騒いでしまうようなんです。修行中の皆さんに迷惑かけるわけにもいかないので、住職を呼んで来ていただけないでしょうか?」

ミッシェル先生は明らかに面倒そうな表情になり、
「千夏さん、お寺嫌いナノ?」
「うーん…嫌いかどうか分からないけど、でもまた悲しくなるのは嫌なんです…」
少しうつむき加減で答えている。
「犬になるとワガママになるのカナァ…仕方ないワネ、じゃあ、二人トモここで待ってナサイ」
ため息混じりにそう言い残して、お寺の中に入って行った。

しばらくして、ミッシェル先生とあの住職が連れ立ってやってきた。
僕は千夏を引いて少し門から遠ざかり、二人が完全に門外に出てくるようスペースを確保した。
いよいよ住職の反応を確かめる瞬間である。

住職は前回出合ったときと同じような、落ち着いた表情で、
「おお、君か。久しぶりじゃな。おや、こちらのお嬢さんは?」
これまた落ち着いた口調で語りかけてきた。
この真っ裸の人犬と化した千夏を見ても、怪しむ素振りなど何も見せずに…である。

最初の第一声でどのような反応を示すのか、内心かなり緊張していた僕であるが、少し落ち着きを取り戻しながら、
「お久しぶりです。こっちはウチの“愛犬”の千夏です。ほら、千夏、ご挨拶」
千夏は四つん這いのまま住職を見上げて、
「住職さん、はじめまして。浅野千夏です」
と、元気よく挨拶した。

「千夏さんというのか、ほうほう、よろしく」
これまた千夏の異常さに全く疑いの様子もない。
この時点でお寺の外では僕と領主達のパワーが勝っていることを、ほぼ確信した。

「それで?話ってナーニ?」
ミッシェル先生が間に入ってきた。
「そうそう、実は住職さん、前に住職さんが気にしていた昔の領主達の気配の件ですが…その後いかがですか?」
「おうおう、ワシも日々気にしていたのじゃ。どうやら日増しに只ならぬ気配が強くなっているのを感じておるのじゃ。今だそれが表に出ていることはないようじゃが…どうじゃ、何かあったのか?」
と、大マジメに身を乗り出して問い掛けてきた。

僕は心中の“もうあなたの目の前でその現象が起きているんですけど”という思いを込めた薄ら笑いをひたすらに隠しながら、
「そうなんですよ。あれから僕も何だか気になってしまって…最近になって僕のあのプレハブ小屋に入るのが怖いんです。ものすごい妖気見たいのを感じてしまって」

住職は僕のその話を身を乗り出して聞き入っている。
僕はさらに話を続け、
「それで怖いので部屋の中に仏壇のような物をこしらえたんですが、昨日辺りから誰もいない部屋の中に誰かがいるような気配がするんですよ」
仏壇をこしらえたことは事実である。
しかしそれは領主達を鎮めるためのものではなく、彼らの力を強くするための廟なのだが…。

「ほう、そうか!ついに動き始めたか!」
住職は少し興奮気味になってきている。
「ええ、そうみたいです。だからこうしてお願いに来ました。近々あの部屋を見てもらえませんか?」
「おお、もちろんじゃ。では早速準備を整えて明日にでも伺おう。よいか?」
僕は心の中で舌を出しながら、この時点でなんの異常も感じていない住職の敗北を確信し、
「ありがとうございます!すごく心強いですよ!」
と、思ってもいない感謝の言葉を述べながらミッシェル先生を見た。
彼女は興味津々といったような表情をして、僕と住職の話に聞き入っていたのだ。

実は、ミッシェル先生のオカルト好きは以前からリサーチ済みなのである。
古い日本の妖怪絵などが、アメリカ人の彼女にはとても可愛らしく見えるようであり、授業中にそんな話をしていたのを覚えている。
そのことを証明するかのように、今までの話に対して彼女の好奇心はかなりくすぐられている様子で、目を輝かせて聞き入っていた。

そんな彼女に、
「ミッシェル先生、興味がありそうですねー。よかったら住職さんと一緒に来ませんか?」
僕のその言葉を待っていたかのように、
「エッ、本当に?嬉しい!」
利己的な欲求を満たしてくれることには、とても素直に喜びを表現するのも彼女らしい。

しかし、住職はそれにとても難色を示し、
「これ、ミッシェル。これは遊びじゃないぞ。そんな危険な場所にお前を来させるわけにはいかん」
しかし、もう既に自分の欲求を満たすことに駆られている彼女が、そう簡単に引っ込むわけもなく、
「大丈夫デス。遠くからカズヒデさんを見ているだけですカラ」
住職の名前はカズヒデというのか。
初めて知った。
けっこう俗世的な名前だな。
まぁ、現在の坊さんたちはそんなものか。
僕は、そんなことだから領主達のパワーの方が上回るんだよ…と思いながら、
「僕とミッシェル先生はとても興味があるので、後ろから遠巻きに住職さんを見てますよ。いいですよね?」
二人に押し切られるような形で「仕方ないな」と、住職は渋々承諾した。

やった!
これでこの二人を屈伏させる準備が整ったのだ。
後は、あの領主達に任せるしかないが、まずこちら側の勝利は譲らないだろう。
そんな企みをよそに、
「では明日よろしくお願いしますね」
と、白々しく念押しをして明光寺を後にした。

家に帰り着いてから、僕は旧マイルームに一時間ほど篭り領主達に事のいきさつを報告し、明日の計画を練った。
ついでに明光寺内での千夏に起きた現象についても報告したが、やはり如何な彼らでも寺院の結界を侵すことは出来ないそうだ。
まぁ、それはそれで納得するしかないことなので、あそこにさえ入らなければ済むことだし、それ以上気にかけないことにした。

それよりも、ミッシェル先生という新しい性奴隷(?)を迎えるにあたっての環境整備を完了させなければならない。
そう…淫乱愛人の綾子さん、愛犬の千夏に続いてもう一人…美佳さんが残っている。
今でも3人の女性の中での地位は最下層に置いているが、今回千夏がより犬化したことによってさらに明確により下女としての立場を作りたいと思っている。

そして、その3人のバランスの中にどういった立場でミッシェル先生を組み込むかも考えることにしよう。
そんな思いを持って、ノートを開いた。

(12)に続く…。

テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

コメント

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No title

↑いつも応援コメントありがとうございます!
ご期待に添えるよう、がんばりますね!
今年の年末は「マイルーム」読んで妄想に耽ってくださいませ~^^

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No title

↑的確なご指摘と嬉しい応援コメントありがとうございました!
一部修正を加えましたので、読み返してみてくださいませ~^^

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No title

↑皆様、貴重なご意見やご感想をありがとうございます!
皆様により喜んでいただけるよう、妄想魂を磨いていきたいと思っておりますが、頂いたアイデアなどで作者の感性とどうしても噛み合わないご要望にはお応えできかねることだけ、予めご了承くださいませ~^^;
今後とも応援よろしくお願いいたします!

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